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情報商材業界を否定するタブーに踏み込むブルーオーシャン戦略

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インフラとはまったく関係の無い話題になりますがご容赦下さい。

ここ数日、情報商材関連のメールがたくさん飛んでくるのですけど、 その中にこれまでとは違う感じで情報商材業界を否定する内容のものが混ざっていました。「E-BOOK白書」 を発行しているトレンドライフの方が発信しているようです。

それらメールのタイトルをちょっと並べてみましょう。

・秋に実現、情報商材の返品・返金スキーム化目指す
・トレンドライフは信用できるか
・トレンドライフの猛省

彼らの主張は、「現在の情報商材は詐欺的商品が多数を占める」→「これら商品が業界全体の評判を貶めている」→ 「この業界を社会に認知させるためにはどうしたらいいのか?」というのを原点して、情報起業家/アフィリエイター/ 消費者の3者がハッピーになるための変革を訴えかけるものです。

ちょっと興味を持って彼らの意図やこれまでの活動を色々と眺めて、ほうほうと感心した点があります。

彼らが扱っている「E-BOOK白書」という発行物を作成した理由も、元をただせば、 情報商材業界の現状がどれほど嘆かわしいものなのかを明らかにするためでした。

なぜこれほど嘆かわしい状況になってしまったかと言えば、情報起業家のマジョリティーは 「今ならどんな情報でも売って儲ける事が出来る」と考えて、自らの短期利益が最大化するような行動しか取らなかったからです。

消費者と情報起業家の媒介となるアフィリエイターも、「とりあえず売れて自分の目先の利益が増えればいいや」、 と深く考えずに行動していたことも問題でした。

そして、少なからぬ人が「この流れに水を差したくない」と考えていたようです。そのせいで、 このようなモラルが崩壊した状況が4年以上続きました。ここまで続くと、 販売サイドからはこのようなモラルハザード状態を指摘すること自体がタブーのように扱われてきます。

そこに目をつけて大規模な行動を起こしたトレンドライフは機をみるに敏です。

もちろん、この1年余りで情報商材業界を批判する商材や情報起業家もいましたが、 トレンドライフのように全てのスタンスを現状業界の批判に費やすというのは無かったように思えます。


このように、今まで存在しなかった領域でビジネスを行う発想は、ブルーオーシャン戦略として良く知られています。一方で、 これまで通りの商法商材セールスアプローチによるビジネスは、レッドオーシャン戦略と言えるでしょうね。

さて、今回のブルーオーシャンはどんな展開を見せるのか、もう少しウォッチすることにしましょう。

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