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情報格差などがもたらす情報社会の問題について考える

欲求不満による情報リテラシー機能不全

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最近気になった事が立て続けにあったので記事を書いてみました。 まずFacebookでシェアされた以下の記事。人種差別をするお客さんにアテンダントが機転の利いた対応をするという話。 ★アテンダントの気のきいた対応に拍手! 一瞬これは本当にあった話だろうかと思った。確かにイイ話しではあるが、どうも出来過ぎた話し。 気になったのでちょっと調べたところ、以下の記事がヒット。 ★Facebookはバカばかり

元 CAの方でこの話は何年前の話ですか?とか、真実だという証拠はあるのですか?とまで言われたそうです。

信憑性は怪しいものの内容がイイだけにあっという間に広がってしまっている。 また、小学生が書いたという詩がなぜか自作という事で数千人以上の方が「いいね」というボタンを押して、シェアも600件以上に上っている。実は、この詩は、まど・みちお氏の作品であるにも関わらず、感動の波が波及している。 このご時勢、感動に飢えているのだろうか。その動きを否定するつもりはないが、ちょっと注意して情報を受け取って欲しいものと思います。 311の東北大震災で生活の安全が脅かされて、生理的欲求、安全の欲求といったマズローの欲求5段階説でいうところの下位の欲求が満たされなくなって来ている現在、上のレベルの欲求(集団帰属への欲求、認知への欲求など)を満たそうと、このような話しには安易に反応してしまいやすくなって来ているのだろうか。 本来働くべき情報リテラシーが欲求不満によって機能していない可能性があります。 ちょっと注意すべきことではないでしょうか。皆さんはどう思われますでしょうか。

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