「アベノミクス」って要するに何だっけ? - blu -
»
もう巷では「アベノミクス・アベノミクス・アベノミクス・・・」と大安売りなこの言葉。あふれかえり過ぎて、今さら聞けない、知らないなどと言ったら痴れもの扱いされそうなものだ。僕もこの言葉が出回り始めた頃は「あっ、アベノミクスね。軽々に評価はできないないぁ、ウチのメニューにはまだ早いか知らん」なんてトンチンカンな答えを言い出しそうだったりして。
今は、ニュース等で見聞を広げて意味は理解しているつもりだけど、一応ウィキペディアで調べてみた。難しいことがランダムに書かれて読みにくいことこの上なかったけれど、要するに下記のようなことのようだ。
① 2%(以上)のインフレ目標設定
② 日銀による金融緩和拡大
③ 公共事業による需要追加
これらを包含した政策目標とそれに伴う個別政策をまとめた言葉とのことだが、明確な定義はされていないようだ。ふむふむ、自分の理解は間違ってなかった、良かった良かった。
で、世間で議論巻き起こしているのは①と②を指すことがほとんどだ。
①②は共に、要するに円高が進みすぎて、国内産業に国際的な競争力が失われていることに対する、政策的な是正措置のこと。とは言え、②は若干異なる意味も包含している。書き出すと長くなるのでやめておくけど。
③は国から仕事を発注するからそれでオマンマ食いなされ、という割とオーソドックスな景気対策だ。
僕はエコノミストではないけれど、全体的にこのアベノミクスといわれる政策の主旨は、旧小泉政権が打ち出した「新自由主義、市場原理主義」(これまた分かりにくい言葉・・・)的に近しいものを感じる。すなわち、物価目標に関して政府が後押ししながら、様々な規制緩和をして市場の活性化をはかるというもの。今は金融規制緩和がスコープされているけれど、恐らく高い確率でTTP参加を決めていくだろうから。
僕はねぇ、これ歓迎しますよ。
国際的に反対や不快感を示すのは中国、ドイツ、フランスやアメリカの自動車業界のロビー団体だったりして、要するに自国の産業の利益を守りたいという意図からくるものばかりで、逆に言えば日本にとっては効果ある経済対策だとみているということだから。
そして、海外の経済学者は評価する方が多勢をしめているし。
そして国内の政治家が言う反対論も稚拙なものが多い。例えば
「100円ショップなど小売店は原価があがっても値段は上げられない」
「輸入業者は不利である」
とかその手のやつ。
でも考えてもみれば、この超円高の為替はここ数年起こっている事象であって、円高前から100円ショップは存在したし輸入業者も事業を行っていたわけで「今が有利すぎる」、だけの話だと個人的には思うのだけれど・・・
だけど、この手の新語というのは物事を分かりやすくグルーピングしてくれる半面、その本質が見えにくくなるよなぁ。
<了>
正林俊介
SpecialPR