iPadの通信用SIMカードはどうなるのかな?
ついったら〜の世界では、どうも本日はソフトバンクのオープンオフィスのような、発表会のような、プロモのような、うまくミクスチャーされたイベント「ソフトバンク・オープンデイ」で盛り上がっていたようです。
私はというと、何か発表されるのかな?と思ったものの、正規の手順で申し込んで一般枠を埋めるのは忍びなかったので、プレス向けの申し込みが別にあるのかしら?とソフトバンクさんに問い合わせメールをしていたのだけど、結局、お返事もらえず(相手にされていない?)。なんてうちに、すっかりイベントの存在を忘れておりました。
Ustream配信されたイベントそのものには、あまり興味がなかった(というか、仕事してましたから)のだけど、関連する人たちのつぶやきを見ていたので、大まかなところは把握。Ustream Studioの開設(実は似たアイディアは以前から知人と話していたのだけど)は、実に孫さんらしいですね。ちょっとソフトバンク礼賛が激しすぎない?という意見も見ましたが、週末のイベントなんですから、これぐらい緩くてもいいんじゃないかな。
iPhoneがソフトバンク独占になったころ、なぜドコモじゃないんだ!と悲しんでいる方が多かったのだけど、僕はドコモじゃなくてソフトバンクがiPhoneを立ち上げたのは、結果的に良かったのだと思っています。ソフトバンクは何ふり構わず、iPhoneを活かせる仕組み作りを他視点で行いましたから。
ソフトバンクがやっても、ドコモがやっても、iPhoneによってスマートフォンブームが来ることに変わりは無かったでしょうが、その速度を速めたのは、間違いなくソフトバンクの思い切りの良さでした。
ところで、今日、ぼくのついった〜アカウントにDMが入りました。知人ではないのですが、どこかでフォローしていたようです。答えはついった〜のMentionで返そうかとも思いましたが、思うところあってこちらに書いておきます。
質問は「iPadってソフトバンクが通信部分は受け持つんですかね?」というものでした。でも、ちょっと待ってね。iPadとiPhoneは全く製品としてのスタイルが違います。すでにアメリカで価格が発表されているように、日本でもSIMロックはフリーで発売されるでしょう。
まず、2年前と今では、3G通信モジュール一式にかかるコストがかなり落ちているはずです。アメリカで発表されているiPadの価格を考えれば、アップルはiPadの3GWAN内蔵版をインセンティブモデルで販売する必要性はありません。おそらく、ドコモもiPad向けSIMカードの販売を検討しているんじゃないかな?
もちろん、ドコモ回線を使ったMVNOなんかは対応SIMカードを出してくるでしょうね。b-mobileで知られる日本通信の福田さんは「Micro SIMでもバーチャルSIMでも、どんな形でもb-mobileは販売しますよ」と言ってました。元アップル幹部で、自信もアップル製品を常用している福田さんの事ですから、そのあたりを考えてないとは思えません。
ただソフトバンクが蚊帳の外かというと、もちろんそんなことはなく、iPadでもiPhoneユーザーの心をガッチリ捕まえるんじゃないかと予想しています。たとえば、iPhoneユーザーに対してiPadで使えるMicro SIMを安価に発行する、なんてことはあるかもしれないですね。
iPadとiPhoneを一人が併用する場合、iPadを使っている時はiPhoneではデータ通信をほとんどやらないでしょうから、プラスαの料金を支払ってくれるなら、喜んでiPhoneユーザーにiPad用SIMを売ると思います。ただ、通常のUSB通信ドングルやパソコン内蔵3G WANモジュールで発行したMicro SIMを使われてしまうと、思惑通りには行きませんから、実際には難しいかな?
いずれにしろ、iPhoneユーザーでiPadを併用する人たちには、何らかの優遇策を施すんじゃないかしら。ソフトバンクの今の立ち位置からすれば、消費者に訴求する上で、それが一番いい方法なんじゃないかな。ということで、個人的にはiPad 3G向けに各社が用意しているだろうMicro SIMで選べる料金プランが発表されてから、3G内蔵モデルにするか否かを決めようと思っています。