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AACSのアナログHD出力は許可の方向に

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HDMI入力を持たないHDTVを持っているひとも、とりあえず安心して良さそうです。

詳しくは正式決定後にレポートしますが、漏れ伝わってくる情報によると、HDコンテンツの出力を最大PALプログレッシブ(575P)にまで制限するフラグは一応、規格内には含まれるものの、日本ではその運用を行わなくても良い”シカケ”といいますか、逃げ道が用意されるそうです。

とある映画会社の強硬な主張で議論が前へと進んでいなかったAACSの運用規定策定ですが、これでAACSの正式版発行も前へと進み、なんとか年内にはAACSの認定プログラムがスタート。暗号化キー発行も開始さる見込みのようです。

年内の製品に対するキー発行は間に合わないようで、東芝さんが少し気の毒なのですが……。ただし、ハードウェアの作り込みに関連する部分は、以前から決まっていましたから、AACS非対応で発売後、アップデートでAACSに対応というウルトラC(古い!)も可能かもしれません。東芝は現時点では年内発売の姿勢は崩していませんから、年内にもポスプロが丹念に圧縮した高画質の映像をいよいよ民生機で拝めるかもしれません。規格争いはともかくとして、どこまでの作り込みをしてくるのか、実に楽しみです。

何よりアナログでのHD出力が”必ず”可能になる事がハッキリしてきたわけで、この件を気にしていた人たちも数週間以内にはスッキリとしたキモチになれるでしょう。詳報をお待ちください。この件に関しては、日本の家電ベンダーが相当に頑張って、某映画会社の技術担当と交渉を繰り返したようです。

ひとまずは見知らぬ担当者殿、ご苦労様でした。

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