1册の本をネタにSWOT分析をしてみたっ!非常識な未来を描くために
1册の本をネタにSWOT分析をしてみたいっ!
勝手ながらそんなことをやってみたくて先日勉強会を開いた。
お題は──「減速思考」を読んで創造的な時間を取り戻そう──
集まったのは業種、職種のさまざまなビジネスパーソン5人。私含めて6人。
もちろん分析だけで終わりじゃない。私自身、分析を通して未来につながる答を見つけたいという気合いは満々。集まった方もその類の人たちばかり。
みんな事前に『減速思考』(リチャード・ワトソン著)を読んで要因抽出までは済ませているから行けるだろうと思ったが、2時間の予定は結構きつかった。結局後ろに30分食い込み、参加者に迷惑をかけてしまった(懇親会の時間を減らしてしまった)。ゴメンナサイ!
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これ↓が抽出したSWOTの要因(脅威と強みだけ)のアウトプット。
入れ替わり発表しあって、ホワイトボードでシェア。
アウトプットはこれ以外に、クロス分析も作成したが(これが肝心!)、SWOTの答の出し方は人それぞれなので、ここでは割愛。
ここで出てきた脅威と強みは、ここから色んな答が出せると思うからぜひシェアしておきたい。
ということで、少しばかりアイテムを集約したリストを作成してみた。
──やっぱり勢いで作ったものは、英知を結集した作品であっても1日寝かして見てみるもんだと思う。でもあんまり加工して語調を揃えると皆の意見からずれてしまうのでほどほどに。
<脅威>デジタル機器やメディアの普及によって 、私たちの思考はどんな脅威に直面しているか |
<強み>私たちや社会が持っている、持てあまし ている、あるいは増やしつつある有形、無形の資源は何か |
SWOT分析は、どの要因に着目するか、また立ち位置の取り方によって答が様々出てくるものだが、逆にいえばそれぞれの人の考え方を映し出してくれる。
『減速思考』の著者リチャード・ワトソン氏は、インターネットやソーシャルメディアの発達が私たちの思考を退化させる脅威を訴えている。
しかしこの脅威を悲観せず、楽観的に見る見方はあるものだろうか?
後から生まれてくる世代は脅威を脅威とは思わず、当たり前のものとして受けとめるだろう。
できれば現世代も将来に備え、悲観論を乗り越えたものの見方を持っておきたい。
著者の本当の狙いもそこにあるはずだ。
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ということもあって、勉強会で投じた命題は、脅威と強みのクロス。
脅威を機会に転じ、いかに強みを活かせるか? ──立ち方の転換による、成長戦略である。文章にすればこう。
「××の脅威を機会ととらえ、××の強みを生かしたい。そのために××(課題)を実行する」 |
できればこれを読んでいる方々にも考えて頂きたい。
このリストからどんな転換戦略のアイデアを考えるだろうか?
今回の勉強会でも非常識なアイデアが出てきたが、
そのアイデアはきっと今の常識を超えたものになると期待している。
変化を理解する人が聞けばきっと頷くものになるだろう。
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<追記:勉強会のお誘い>
本書に限らず、書籍を題材に勉強会を開いています。
今回のようにマネジメント・ツールを練習するような勉強会もたびたびやります(試行実験のためもあり変則的な使い方をすることがありますのでご了承ください)。
参加者はプランテックルーム【勉強会】(イベント一覧)で募集していますのでぜひどうぞ。