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アジャイルに行こう!

SPaMCAST で「かんばん」についてのインタビューが公開されました。

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http://www.spamcast.libsyn.com/

で、ぼくのインタビューが公開されました。全編英語なんで、英語の腕試しにもどうぞ。。。ぼくは半分くらいしかしゃべっていませんので、Tom のネイティブな英語が十分聞けると思います。

内容は、見えないものを見える化する -- Making tangible The intangigle. というタイトル。
SPaMCAST は、Software Process and Measurement CASTで、ソフトウェアのプロセス改善を中心にさまざまな人のインタビューを提供しています。

ぼくは、第7回目にマインドマップで出演、今回、第37回目に「かんばん」をテーマに再出演となりました。その間、Mary Poppendieck, Kent Beck, Ivar Jacobson, Scott Ambler, など、ぼくのヒーローたちも登場しているのがちょっとうれしい。これらの人に先立って出演したってことだもん。

内容は、ソフトウェア開発は見えないから、まず、見えるように、することが重要。そのツールがかんばん。見えてしまうと、次は、それが「流れ」ているかどうか、それにムダがないかどうか、そして、それをカイゼンする、ということができるようになる。見えない限りは何もできないもん。ということを言ったつもり。もちろん、そのかんばんは、顧客からプルしてもらうこと。

インタビューが終わっていろいろ再度考えてみた。。。

大野耐一は、「工場に丸を描いて立っていろ」といった。Ohno-circle ですが、これは、カイゼンの指導者は、まず現場で何がおきているのか、しっかり観察せよ、ということだ。ソフトウェア開発で、この「丸」はどこに書けばよいと思う?

ソフトウェア開発の作業をばらしていくと、例えば、「変数名をつける」、「アルゴリズムを考える」、「APIの使い方を思い出す」、「過去のやった例を思い出す」、「一息いれる」、「ひらめく」、などなどとなり、それはほとんどが「頭の中で行われている」ものだ。ソフトウェア開発での、Ohno-circle は、頭の中なんだ。そこが、ソフトウェアの難しいところ。上記のような粒度では、かんばんにできないし、やってしまったら効率が落ちてしまう。頭に電極を刺して見るような仕組みが必要だ。

でも、まずは、荒い粒度でもしょうがないので、やるべきことを紙に書くことからはじめるのが現実的で、それをかんばんとみたてて、作業のトリガに使う。(この粒度は、2時間が限度だろう。ソフトウェアでそれ以上細かくはできないと思う。)

まずは、「見える化」ありき。

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