Stop-the-Line Culture - 自働化のルーツ
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Poppendieck 夫妻と、トヨタ産業技術記念館を見学。
豊田佐吉の自動織機、に見入る。自働化、のはじまりがここに見えます。にんべんの自動化、で、英語では、
- Adding human elements to machinery
- Inteligent automation
- Auto*no*mation = atonomic automation
などと訳されます。ご存知の方も多いと思いますが、縦糸が切れたときに自動的に機械が止まるようなからくりが仕組まれたことで、一人が相手にできる機械の台数が飛躍的に多くなりました(ちなみに、この特許がイギリス(織機の本場)に100万円でうれたことが、自動車の開発の資金の一部になります)。
この自動的に止まる、のがミソで、Mary は著書「Implementing Lean Software Development」(第二版)の中で、"Stop-The-Line Culture" という言い方で、この「不良をつくりそうになったらラインを止める」という文化が、脈々とTPSの中に受け継がれていること、そして、それがソフトウェアの中ではユニットテストを使ったテスト駆動開発が、それにあたるだろう、としています。
その「縦糸切れストッパー」は、小さくて軽い金属片です。これがすべての縦糸にぶら下がっていて、切れると落ちる。落ちると機械センサーにぶつかり、止まる。機械的なからくりは、みるとその巧妙さに関心させられます。
ぼくらが作っている「ソフトウェア」にも、からくり、はたくさんありますが、どうして、一般の人を関心させることができないのでしょうね。ソフトウェアのテクニックは、目に見えないし、専門の人以外には分かりにくい、、、、
もう1つ。織物のパターンを、プログラムした、世界初の「パンチカード」。これはフランスに起源を持つそうです。紙に空けられた細かい穴で、パターンを表現しています。
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