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アジャイルに行こう!

TPS と Agile (4) -- 進行管理、見積と計画

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坂田さんが、XP2ndをTPSの文脈で読み解いているブログより。
http://d.hatena.ne.jp/sakataakinori/20070104/1167904127

TPSでは、進捗管理よりも進行管理。何かのための作業が最初に全部計画できて、タスクが全部わかっちゃう。そのタスクの捗り具合を管理するのが進捗管理。 進行管理は違う。目指すところあるいは目標へ向かうこと、向かっていることを管理するのが進行管理。

進捗管理よりも進行管理の方が難しいことは明らかだ。ともに基本としているモデルは、「世界には予期せぬ出来事があり、計画は変更される。」ということだ。よりよい計画のために、現在まで得ている情報を使って前を見る。しかしすべては見通せない。ターゲットも動き、環境も変化する状況において、価値を顧客に届けられるか?

ターゲットが変化する:ビジネスの状況が変化する中で、当初の仕様に固執して売れないものや使われないものを完遂したとしても、誰が嬉しいだろう。

環境が変化する:使う技術要素は経験のない物、が多いだろう。やってみないと、その技術が本当に使えるかわからない。また、新しい仕様の基盤技術が現れ、そちらを使った方がより簡単にできることがわかることもある。また、途中で重要な人物がチームから外れることもあるし、納期が変更になることもある。

使われないシステムを作らないために、当初の仕様ではなく、ステークホルダに対して価値を届けること、をコミットしよう。

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