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Pulse講演の裏側で-講演までの経緯(持続的な成長を目指すために)

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先日のIBM Pulse Japan 2013講演(前回の投稿をご参照)のアンケート評価結果が返ってきました。思った以上に好意的に評価していただいたようで、とても安心しました。

というわけで、「Mobile First いまが好機!ワークプレース変革をモバイルが先導する(後編)」は次回にしまして、私のPulse講演の裏話を今回は記載したいと思います。

実は、今回の講演は今まで担当した講演にかける思いとは別のものがありました。

年初に社内のセミナーで短い時間の講演をしたのですが、海外研修のフィードバックということで、非常に主観的な独り善がりの内容にしてしまい(海外で感じた所感をメインにしてしまった)、話をしている最中から、なんか違う、と自分自身が思うような状態になっていました。

歯に衣着せぬ、信頼のおける同僚からは、「痛かった」と。講演直後は二度と講演は引き受けない、とまで思っていたのですが、次第に、自分が話したい内容をうまく伝えるには、自分自身に対する信頼の醸成が必要であったこと、聞く方々の気持ちに寄り添うことが重要であると認識するに至りました。


私は、何かの活動で失敗したときは、失敗したことに近い活動で再起することにしています。
失敗して逃げるという行動を取ると、トラウマになってしまうので...。

そこで、トラウマになるのを避けるために、いつもは依頼されて講演を担当するという(ありがたい)立場だったところを、まだ講演者が決まっていないと言う、IBMの中でも大きなカンファレンスのPulseにおける講演者に立候補したのでした。

普段ならぼーっとしていると過ぎ去ってしまう45分という時間に、自分のこれまでの見聞きしたこと、経験、あるべきと思う姿の話を盛り込むことにしました。

講演準備のために集めた資料のファイル
たびたび講演をしており、社内では講演に慣れていると思われがちです。しかしながら、直接私に会っていただいた方々はおわかりだと思いますが、私は決して話が上手な方ではなく、講演では毎回、緊張もするし、時々、あれ、次何を話すつもりだったんだっけ?となることもあります。


そこで、何度も話している内容ならともかく、新しく作り上げた資料の場合は、ストーリーを確認する意味でも、話す予定の言葉をすべて書き出すようにしています。

それを横になって目を瞑り、スクリーンに投影するチャートを順番に思い出しながら話す言葉を思い出してみます。大体の場合、そのまま寝てしまうのですが...。

さらに講演当日は、講演前に自分の好きな音楽を聴きます。
私は低血圧なせいか、若さや勢いが足りないと言われることも多いのですが(!?)、そんな自分でも気持ちを盛り上げるためです(こういうことを書くのって恥ずかしいですね...)。
何を聴いているかは、誰も興味ないだろうから、ここでは書かないことにします...。

このような長々とした経緯を経て登壇し、途中怪しいところもありましたが、45分を終えました。


今回の講演の途中、ふとお客様の座っている席を全体的に見渡してみました。すると、予想以上に多くの方々がこちらに顔を向けられいて、話を聞いてくださっていました。今もその光景が脳裏に焼き付いています。
この方々の期待を裏切ってはいけないと思いますし、様々な事情がある中で足を運んでいただいているのだから、やはりそれだけの準備をしなければならない。つくづくそのように思います。


ただ、講演中、反省する点もありました。在宅勤務の仕組みを取り入れることで女性の活用も可能となる、と発言してしまったこと。別の講演で聴いた女性活用という言葉がそのまま口から出てしまいました。

普段なら使わない言葉が出てしまう。政治家が失言をする気持ちがわかりました。世間では結構使われている言葉のようですが、こういう言葉を使う人間はやがて信頼をなくすと感じました。


「活用」というのは、人を対象にする言葉ではないと感覚的に思うし、どの立場かはわかりませんが上から目線の言葉なのだと思います。
普段から目にしている言葉への無感覚さを反省せざるを得ませんでした。


というわけで、あまり参考にはならないかもしれませんが、備忘録も兼ねて、今回は多くの人の前で講演をするという事態を迎えた際の私のソリューションをご参考までに記載致します(とても細かいものも入っていますが...)。


<講演前の準備>
  • 講演前の準備として話す言葉をすべて書き出す
  • 事前に誰かに資料を見てもらい、話す内容を聞いてもらう
  • 普段は読まない雑誌でも、関連するトピックを取り上げていれば、読んでみる
  • 講演前日に全体を通して話してみる
  • チャートごとに時間の割り振りをする
  • 終わりのメッセージを決めておく
  • 講演当日は関連するセッションに参加しておく
  • NGワード(言わないこと)を書き出しておく
<講演時>
  • 時間の割り振りを書いた紙を演台に置いておく
  • キーワードを忘れそうであれば、キーワードを書いた紙を演台に置いておく
  • 最初と最後の挨拶を礼儀正しくする(少しでも信頼感を増すために)
  • 当日の話の展開を最初に説明する
  • レーザーポインターを使うのか、マウスのポインターを使うのか決めておく
  • 顔を上げる、はっきり話す(いつも反省しています)

多くの方が、自分の伝えたいことをできる限り意図した通りに相手に伝えられますように。
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