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インメモリという「ケタ違い技術」とそのさまざまな事例から、ゲームチェンジャーたちに共通するキーワードを探っていきます。

SAP Helps 南アフリカ Run Better ~(13)ランボー吠える!?「楽しさ」は重要よね

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11月1日(金)。もう11月か!南アフリカ滞在も残すところ1週間。

今日はアウェトゥのCEO、ユスフ・ランダーリースとの30分ミーティングが組まれている。来週の最終プレゼンに向け、方向性の確認をするためだ。

前日にチーム内でいろいろ意識合わせをして、まず冒頭に私から切り出した。「日本にはこんなことわざがあります。良薬口に苦し、と」。ユスフは苦笑い(笑)

その後、これまでの3週間で実施した定性的・定量的調査の概要と、そこからの考察、そのまとめ方の方向性について説明したところ、ユスフはだんだんと身を乗り出してきた。興味深々、な様子。

これも事前の読み通りだが、要するに「走りながら車体を作っているクルマ」のようなものなので、CEOといえど、いやトップだからこそ、組織内の細部には目が行き届いていないのだろう。急成長スタートアップではある意味ふつうな状況だが、だからこそ彼にとっては貴重な観察・考察になるだろう。

加えて、彼らの会計年度は実質2月スタートで、今はまさに来期計画を立て始める時期に重なったことも、タイミングがよかった。われわれのインプットを十分に生かしてもらえるだろう。

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その後のディスカッションで、コーチたちのキャリアパスやリテンションの話になったところで、「ユスフ、あなたの会社は、要するに「ランボー10人」で構成されているようなものなんですよ」と、たとえ話を投げてみた。

ランボー?

Rambo 
「もちろん、ランボーは知ってますよね。ワンマン・アーミー。一人でフィールドに出て行って、自分ひとりの能力だけで、敵を全員なぎ倒して帰ってくることができる。アウェトゥのコーチたちは、まあそんな人たちです。多くが海外から来ていて、高学歴でビジネス経験もあってコーチングもできる。

ただしランボーは、能力があるがゆえに、①高くつくし、②簡単には採用できないし、③たぶん長く引き留めることもできない。アウェトゥのコーチたちは、今は「人生のサバティカル」として、社会的意義のためにソーシャルエンタープライズで働くことを楽しんでいると思うけど、たとえばベンが10年後も「帳簿、帳簿、帳簿」と言いながら起業家たちのコーチをしているとは思えない。

まあ成功するスタートアップ企業はどこも最初はそういうものです。個人的な能力のある「ランボー」が数人、ビジョンに共感して結集して、最初は個の力に頼りつつ、ビジネスモデルを形作っていく。とくにアウェトゥのように、とくにシステムとか製品があるわけではない、100%ヒトの力に頼ったビジネスの場合は。

でも、そうしたビジネスが一回りして、ある程度のカタチができたら、それをサステイナブルなビジネスにするには、「ランボー軍団」から「正規軍」へのシフトを始めなきゃいけないわけです。

現地採用で、そこまで高学歴でなくとも、ビジョンへの共感と熱意さえあればよい。戦い方のノウハウは「ランボー」たちが蓄積してきていますから、それをナレッジ共有すればよいわけです。ランボーたちも、ワンマンアーミーから正規軍の指揮官にシフトしていくことで、あらたなキャリアパスもできる。ランボーはきつい商売ですからねえ(笑)

来週のわれわれの報告書は、要するに「ランボー10人」から「正規軍」への変革をどのように行うか、という話です

・・・ どうやら的を射たたとえ話だったようで、ユスフは大ウケ。最終プレゼンのモチーフが「ランボー」になることも決定。そして最後に、彼がひとこと。「苦い薬がどうのこうのという話より、ランボーのほうがずっといいや」と(笑)。

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今回の期間を通じて感じたのは、楽しさ、ユーモア、Make it fun! の重要性。人間だからね、どうせなら楽しいほうがいいに決まっているが、私はどっちかというとマジメ一本槍、という路線であまり面白みを重視していなかった。しかし時と場合によっては、というより大半の時と場合では、楽しさのほうが(コンテンツそのものより)より強い印象を残したりするような気がしてきた。国が変わっても、それは一緒なのかもしれない。

 

■SAPソーシャル・サバティカル on the net

記事があちこちに登場したので、まとめてご紹介。とくに最後の動画はキレイにまとめられているのでお勧め。

  

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