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インメモリという「ケタ違い技術」とそのさまざまな事例から、ゲームチェンジャーたちに共通するキーワードを探っていきます。

SAP Helps 南アフリカ Run Better ~(10) 健全な摩擦?

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うーん、コレはなかなか、やっかいなことになりそうだ。。。

チームメイトのジェニファー、ヴィヴェックと議論すること、すでに数時間。話がどうにもかみ合わない。

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ジャカランタの花。ヨハネスブルグで10月に一斉に咲き競う、日本の桜みたいな存在。紫が美しい

■勝手知ったる?

今回われわれSAPチームが担当している案件、「アウェトゥの地理的な拡張に関する提言」は、内容的には経営コンサルプロジェクトそのものだ。前職でビジネスコンサルタントだった私には、いろいろな意味で”土地勘のある場所”であり、だいたい先が見透せる

プロジェクトのマイルストーン、クライアントとの間合いの取り方、「どうせこのくらいの時期までは、骨格なんか固まらないから、グラグラのままでも大丈夫」というあたりまで。もちろん、いろいろと不確実なことがたくさんあるのだが、そうした不確実性のマネジメントこそがビジネスコンサルタントの本領なので、どうということはない。

加えて今回はクライアントからフィーをもらっているわけではない。つまりクライアントの期待値はゼロで、そこから積み上げるだけなのだから、プラスになるに決まっている。楽なものである。もちろんやるからには、そう、ハーバードビジネススクールの学生をも打倒したいとは思っているが、まあそれはそれとして。

さらに、私の場合、まさにアウェトゥのような規模のベンチャー企業に在籍していたことがあるので、彼らの状況が肌感覚で理解できる。社内プロセスが明文化されていない?ンなの、当たり前。そんな「管理業務」をやってるヒマなんか無い無い。そもそも、明文化されたころにはもうきっとプロセスは変わってるし(笑)。

ところが、チームメイトの2人は、歩んできたバックグラウンドが違う。ヴィヴェックはソフトウェア技術者、しかも今はSAP製品の品質管理が担当だ。既存のフレームワークがすでに確立されており、それに当てはめて、きちんと管理しながら慎重に進めるのが得意なのは想像に難くない。

しかしながら、今回の案件は、ソフトウェア開発ではないのである。確かにマイルストーンを「毎週金曜日」に置きはしたが、それは本当の仮の仮、単なる目安でしかない。実際には、状況は毎日変わるのだ。が、彼にとっては、「毎日変わるマイルストーン」なんて語義矛盾でしかないことも想像がつく...

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宿のすぐ向かいが、マクラーレンとフェラーリのディーラーなんだけど、この2台が屋外に並べてあるって...日本でもそうそう見ないぞ。合計価格は5千万円?

ジェニファーは逆に、営業畑だから、とにかくスピード感にあふれている。最初から、最終プレゼン用のパワーポイント資料を作ろうとする。「目標5枚、多くて7枚」とか。それは、営業畑では、たぶん正しい仕事の進め方だと思う。結論をスピーディに。

でも今回の案件は、SAPの営業・マーケではないのである。私が「直観だけど、最終報告書はWordで少なくとも50枚は超えると思うよ」というと、「そんなの誰も読まないわよ」と一蹴(苦笑)。

実際には今回のように、4週間かけてヒアリングとデータ分析を重ねれば、その記録だけで50枚なんてすぐ到達してしまう。そして50枚を「誰も読まない」と思うのも間違いだ。SAPのような大企業の従業員、要するに倒産など想像すらしたことのない人たちには理解しがたいかもしれない。しかしスタートアップ企業は、いつ倒産してもおかしくない、自転車操業がふつうだ。したがってスタートアップの経営者であれば、中身があるならどんな情報にでも本気で耳を傾ける。自分がひとつ判断を誤っただけで簡単に倒産してしまうのだから、真剣にならざるをえない。だいたい、50枚といっても、内容がきちんと書いてあれば、読むのに30分もかからない。中身のある報告書であれば、何時間でも投入して読み込むだろう。

・・・とまあ、見事にバックグラウンドの違う3人が、自分の土俵から意見をぶつけあうのでは、かみ合わないのも無理はないか。

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チームMTGの図(笑)

■ロジシン、クリシン、MECE、、、、

加えて、コンサルタントの癖もつい出てしまう。ビジネスコンサルティングの世界では、「論理的かつファクトに裏付けられていること」絶対正義だ。それがクライアントと話をする唯一の論拠なので仕方ないからそうしているにすぎないのだが、とにかく「ロジックが通っていない=悪」なので、私も常にロジックが通っているかどうか考えてしまうし、通っていないものは簡単に論破できてしまう。またそうするものだと思っていた。

ところが彼らからしてみると、それは個人批判のように聞こえるのである。こちらはそんなつもりはまったくなく、「いや、それとこれは別の話だよね」と指摘しているだけなのだが、彼らはその指摘を少し感情的に受け取ってしまう。2人とも30歳で、まだ若いこともあるのだろう。

加えて私の英語力の問題もある。微妙な言い回しなんかできないので、常に直球で突っ込むことになり、そうなると彼らは個人批判だと受け取る。これはまずいな...

まあこういった、「異なるバックグラウンドのメンバーと一緒にやる」のはSAPのようなグローバル企業では本来ふつうのことで、その幅をさらに広げさせようとしてこのプログラムは作られているわけなので、健全な緊張感というだけのことではあるんだが。なんとか、皆がいい経験をして帰れるようにしなくちゃね。

そうこうしつつも、なんとなく「SoichiroはExcelワーク担当ね」という分担ができてきて、(水)(木)の2日間は”出社”せず、ずっとアパートメントの部屋に籠って、Excelを振り回し続けた。1日11時間ぶっ続けとかでやれるというのは我ながらあきれるが、やれるんだよね... ただし、夜になると、目がものすごくつらくなるが。

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金曜日。SAPメンバー12人は、普段は4か所のクライアント先にそれぞれ分かれて作業しているのだが、今日は夕方から皆がアウェトゥのオフィスに次々とやってきて、12人全員が揃った。17時からのアウェトゥのチームMTGに全員で飛び入り参加させてもらう。

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4つのクライアントは、それぞれ違う立場から、起業家支援に取り組んでいるわけなので、まあ狭いコミュニティのメンバーと言ってもいい。そんなわけで、それぞれの話が弾んだ。

余談だが、なぜかアウェトゥには、イケメンつまりカッコイイ男性社員がやたらと多い。似ている有名人でいうと、ニコラス・ケイジ、デビッド・ベッカム、レニー・クラヴィッツ、クラーク・ケント、ブラッド・ピット、、、ほかにもまだまだいる。いったいどうなっとるんだ??(笑)

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