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産学官連携における大学の役割に求められるイノベーション 〜シンクタンク/コンサル型の技術移転〜

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 今日、大学のあるプロジェクトに対する事業評価の参考人として出席した。内容に触れることはできないが、少々、感じたことを綴ってみる。

 大学における産学官連携というと、TLOをイメージすることが多いかと思う。大学等での研究成果を技術移転し、事業化を推進する TLO : Technology Licensing Organization は、1998年の大学等技術移転促進法(大学等における技術に関する研究成果の民間事業者への移転の促進に関する法律)により、より効率的な技術移転の枠組みが整ってきた。

 ただし、「特定大学技術移転事業の実施に関する指針」を見てみると、やや偏りがなかろうかと思う。その偏りこそ、従来のものづくりへの過度な傾倒である。研究の成果を特許としての権利化した上で、その事業性を鑑みた上での移転の枠組みであるが、果たして「ことづくり」を包含するものになっているのであろうか?

 大学などへの期待が、ものづくりとしての基礎研究及び応用研究となっており、TLOの枠組みでは大学は従来型のものづくり型の技術研究機関としての位置づけではなかろうか?
 すでに、サービス産業が担うべくGDPの割合は6割を超えており、単純なものづくり主導には限界があることは度々ブログにも記している。

 産学官連携における大学の役割の一側面として、文理が融合したシンクタンク型/コンサル型のことづくり型の研究機関も会ってしかるべきではなかろうか?
 サービス・イノベーションが叫ばれる中、大学も民間企業に対する文理横断型の技術移転を進める基盤を整えるべき時代になっているのではなかろうか。

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