12年ぶり?! 新作『バムとケロのもりのこや』
小学1年生の長男の冬休みも今日が最終日。妙に自分に厳しい長男は、冬休み前に決めた12のお手伝いをこなさなければならないと、残り2つのお手伝いである、「すいそうのそうじ」と「みかんとり」を敢行。春に近くで釣ってきた、コブナ(と小さい鯉)の水換えも、お約束で部屋から外に運び出したり、途中まで手伝うなど、この季節には厳しい試練。駆け込みで、読書感想画の彩色と、庭のみかんの木からみかんをとって全ての宿題も終了した。
自分の子供時代と比べると、実によく勉強していると思う。(ホント、自分は勉強しなかった・・・)図書館や図書室で、絵本ではなく、結構ちゃんとした本も借りてきては、読んでいる。長男には、脱帽です。
長男/長女とも、保育所時代からのお気に入りの絵本の新作が出るとの情報を妻が聞いてきた。ネットで注文しておいたが、届いたので、家族で読んでみた。
島田ゆか 『バムとケロのもりのこや』 文渓社
なんと、前作の『バムとケロのおかいもの』から、かれこれ12年ぶりの新作のようだ。
この絵本、一応しっかり者っぽいイヌらしきバムと、アナーキーなカエルらしきケロの、日々の出来事(?)がシュールに描かれている(?)感じ。この2人(匹)は、キャラとして、失礼を承知、かつ、誤解を恐れず言って、ラブリーではなく、ややキモカワ系?。
最初は、面白さがまったく分からなかったが、子供たちは夢中で読み、暗記するくらいに覚えたほどである。絵本だけに、文章では描かれないサイドストーリーが絵で表現されており、掃除や工作などバムとの共同作業にあたり、マイペース、かつ、無鉄砲/無茶ぶりのケロちゃんがたまらない。また、シリーズを通じて登場しているサブキャラが、あちらこちらにサイドストーリーとして、面白さを引き立てている。
ここから先は、『バムとケロ』シリーズが好きな方にはたまらなく、かつ、ネタバレ注意ものであると同時に、しらない方にとっては、これ以上の時間の無駄はない。
新作でも、これまでのキャラがきちんと隠れて登場している。全部、触れては面白みも半減するので・・・
・ ヤメピは、序盤にて、壊した(?)ドアノブをず〜と持っている
・ バムの寝室には、バムのおじいちゃんが作っていた木彫り人形がある(たぶん、『バムとケロのそらのたび』の後にお土産でもらったものと推定:妻・まるゆ情報)
・ ひみつ基地のクッションの柄は、『バムとケロのおかいもの』で買ったと思われるイケてるデザインの生地
など、コネタも満載。たぶん、これ以上にたくさんあると思う。
最後に、あのガ○ゴも、ちょっとだけ登場しているのも注目です。幼稚園、保育所のお子さんをお持ちの方には、お勧めのシリーズです。