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だったらあげちゃえよ

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    さっきスラドでウィキニュース日本語版Βのエントリを見て「こりゃ面白い」と思い早速サイトを見てみた。まだまだ荒削りな感はあるが、面白い試みだと思う。

    ただ、1つ気になるのは、このサイトの記事のライセンスがクリエイティヴ・コモンズ (Creative Commons, CC) になっていること。CCが悪いと言うつもりはないが、少し違和感を感じる。

    端的にその違和感を表現してしまえば、ウィキニュースはいわゆるメディアが自社コンテンツをクリエイティヴ・コモンズ・ライセンス(CCL)で提供するのとは異なるのではないかという点だ。

    ウィキニュースで適用されているCCLは、CC-by-2.1-jp、つまりその著作物の原著作者・実演家のクレジットを出すことを求めるものだ。ウィキニュースの実際の記事を見ると、ほぼすべての記事に出典が記されている。ITmedia(も入れていいだろう)などのニュースサイトに掲載されるあまたのニュースからユーザーが気になるものをピックアップし、そこに幾ばくかのコメントをつけたりリライトするなどして掲載するこの流れは、少し前の言葉で言えば、子または孫ニュースサイトと同レベルと見なすことができる。もちろんこれも悪くないし、この種の考えはWikiと相性が良い。いまはまだまだだが、いずれウィキニュースが「そこに行けば気になるニュースが網羅されている」といった位置づけになるかもしれない。

    回りくどい言い方をしているが、結局何が言いたいかというと、例えばITPROやインプレスといった他のニュースサイトの記事を出典とするエントリがウィキニュースに掲載されると、出典を明記しさえすればオリジナルに近いモノを「合法的に」自サイトに掲載できるのではないかという気がしたのだ(適用されているCCLは 非営利利用や派生禁止が選択されていない)。

    もちろん、メディアとしての誇りみたいなものがそういったことをさせないし(とどこかの編集長が言っていた)、仮に自サイトに掲載されていないニュースであれば、取材に行くのがメディアとしての姿勢であろう。とはいえ、いろいろ考えるとこれはメディア殺しになるのではないかと思っていたりする。

    自分はクリエイティヴ・コモンズには基本的に賛同しているが、メディアという立場で考えると、何かしらポリシーを持っていないとまずいかなと思っており、以前ITmediaのコンテンツを「帰属 -- 非営利 -- 派生禁止(Attribution-NonCommercial-NoDerivs, by-nd-nc)」のライセンスオプションを適用してクリエイティヴ・コモンズで提供しておくべきではないかと意見したことがある。その上で、フィードビジネスはサービスとして代価を取る方向になると思っているからだ。

    少し脱線したが、ウィキニュースに若干の恐怖を感じながら、クリエイティヴ・コモンズへの対応を取るべきだと考えている次第です。CCLの下で良質なオープンソース系の記事を提供している方とコンタクトを取り、そのコンテンツをITmedia上に掲載する話もほぼ決まっていたりするので、真剣に考えねば。

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