バルセロナと3GSM
3GSMが終わった。
業界の拡大にあわせ、3GSMも毎年規模が拡大しているが、今年は来場者が6万人ともいわれている。出展者は約1300社。この中には、これまでモバイル業界のイベントではみかけなかったようなYahooなどのインターネット企業、メディア企業もある。なんでも、平均すると、4人に1人が商談を持ち、10人に1人が商談成立したというから、やはりバルセロナまで来る価値があるのだろう。
この2つも新しい出展社となる。中でも、Nokia Siemens Networks(右)は3GSMで初めてブースを構えた。 |
このように3GSMの重要性は誰もが認めるところだが、開催地となると人によってさまざまなはず。代々の開催地である南仏カンヌからスペイン・バルセロナに場所を移したのが去年のこと、今年は2回目のバルセロナとなったが、私のようにバルセロナ反対派は少数派ではないはず。WIREDの記者がブログで書いているように、スリなどの被害はあちこちであったようだ。もともと安全な都市ではないと聞いているが、3GSMで来た人がターゲットとなったことはまちがいないよう。今年は3GSMのウェルカムパッケージにバルセロナ当局の安全情報のチラシが入っていたが、そのチラシの効果がどのくらいあっただろう・・・。なお、WIREDによると、3GSMの経済効果は1億5000万ユーロだそう。
バルセロナの話はさておき、個人的にはネットワークが不満だった。プレスルームには有線LANにつながったDell製PCがずらりと並び、プレス専用の無線LANも会場中に敷かれていたが、無線LANは必ずしも快適とはいえなかった。思えば、3年前のカンヌでは、無線LANが用意されていなかった(プロバイダが提供する商用サービスを使うしかなかった)のだから進歩したというべきか。
ちなみに、プレスルームにはPCのほかに、プリンターも20台ばかり並んでいたが、このプリンタがいつ見ても動いていない。担当者に聞くと、「明日には使える」というのだが、そのまま最終日を迎えた。ずっとプレスルームにいたわけではないが、プリンターが動いているのを見たのは、2日目と3日目の夜だけだった。会期中、報道関係者は世界から2250人が集まっていたという。
それでも気候に恵まれ、屋外では人々は太陽を楽しんでいたようだ。会期中、Ericssonの屋外のテントでは少年たちが自転車とスケボーでパフォーマンスしていたが、最終日の午後ともなると写真のように人だかりが。Ericssonによると、ただ単にエンターテイメントとして用意しているわけではなく、設置したビデオカメラで映像を会場内のブースなどに流していたようだ。ちなみに、パフォーマーの彼らはイギリスからやってきたそう。