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Osconが欧州にやってきた!

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13102005_003_s月曜日にオランダ・アムステルダムに到着しました。技術書でおなじみのO'Reillyが開催する「EuroOSCON(OpenSource Convention)」に参加するためです。米国では古いイベントと聞いていますが、欧州では今年が初。初日を終えたところですが、充実した3日間となりそうです。

ところで、電車でオランダに向かう途中、疑問がーーアムステルダムは大好きなので、異論はないのだけど、どうしてオランダでOsconなんだろう?

ご存知の通り、アムステルダムは運河、ビール、レンブラントだけではありません。赤線地区やコーヒーショップに代表される自由(寛容)さもオランダの特徴(あとは、個人的にチーズ。というのも、私の知人のオランダ人は、1週間に500gのチーズを余裕で消化するのです)。そういうイメージで選んだのだろうかと思ったのですが、ここはまじめに。オランダはEUの中でも、政府が積極的にオープンソース採用に取り組んでいることで知られています(この国では、公共機関のITシステムにはオープンな標準を採用することが義務付けられているそうです)。でもこれは私の推理であって、本当の理由は不明。

創業者のO'Reilly氏のセッションでは、O'Reilly自らがオープンソースベースで構築したデータウェアハウスをベースに、ビジネスインテリジェンスツールを駆使して、トレンドを適切に読み取り、正しい意思決定を下そうとしている取り組みが紹介されました。

18102005_011_s分析結果をいろいろな角度で表示できる技術にも驚いたのですが、興味深いのが、どの言語の本が良く売れているかのトレンド。総じて強いのはJavaで、C/C++も堅調です。O'Reilly氏が個人的に入れ込んでいる(ように見える)Rubyは今年7月から9月の間、「4000%増で伸びた」とO'Reilly氏がいうと、会場からは思わず笑いが。このほか、Java対.NETの比較にも会場はうなっていました。ソフトウェアのリリース、書評が売り上げに与える影響なども分析して見せました。

ところで、会場ではO'Reilly本がずらりと山積みされていたのですが、どうしてO'Reilly本の表紙は白黒の動物なんだろう? O'Reilly氏の趣味なんだろうか? とまた素朴な疑問。

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