パリの秋葉原の歩き方
HPのプリンターが故障したので、新しいプリンターを購入した。パリでコンピュータ関連の製品を買う場合、パリの秋葉原こと“Montgallet”にいく。Montgallet通りを中心に、コンピュータのパーツやPC、周辺機器などを取り扱う小さな商店がひしめいている区画だ。各店は、売り場面積が20平方メートル程度と狭い。ほとんどが中国人経営で、入るとジャスミンティーのようなオイスターソースのような、中華レストラン特有のにおいが漂う。
さて、かれこれ2年10ヶ月前にHPのプリンターを購入したときは、この区画一帯の店を足で回って価格を調べてから、一番安い店に戻った。が、今回はちょっとばかり学習している。友人より、Montgallet一帯の店の価格を比較したサイトを教えてもらったからだ。今回の思わぬ故障により、やっと実際にこのサイトを利用して購入することができた。
プリンターは、本体の価格よりもインクの価格が重要ということを身を持って体感したので、今度はインクの価格もWebで調べる(故障したHPのプリンターは46ユーロで購入したが、替インクは約30ユーロ。2~3ヶ月に1度の割合でインクを買っていた)。私はインクやCD-ROMなどの購入は通常、よほど急ではない限り、Amazon.frを利用している。ここなら、Marketplaceでメーカーのものではないが互換性のある替インクが安く手に入るし、Montgalletまで1時間近くかけて行く必要がないからだ。Mongalletに行く前日、予習として、Amazonで候補のプリンターの替インクが極端に高くないことも確認しておいた。
秋葉原には2、3回しかいったことがないが、Montgallet地区は小さいので、2、3回行けばこんな私でも勝手が分かってくる。私の場合、地下鉄を降りてすぐの通りをぶらぶら下りながら、各店の価格をチェックする。ちなみに、店の中に入らずとも、窓にその日の価格やお買い得情報が貼り出されているので、便利である(これは秋葉原も同じですか?)。通りを最後まで行ったところに、大型電気チェーン店があり、ここで実物を見て触って最終的な確認を行う。その先にも小売店が並んでいるが、体力と時間の関係で省略することが多い。
さて、Montgalletの店ではちょっとしたルールがある。ほとんどの商品は店員さんの後ろに並んでおり、通常、見ることはもちろん、動かしてみることもできない。買う場合は、ほしい商品を会計専門の店員さんに伝え、そこで代金を払い、会計済みのスタンプが押されたレシートをもらう。そのレシートを店員さんに見せて実物を受け取る、という流れだ。店の人は一見、ちょっと怖そうな人が多いのだが、知識は豊富。聞けば必ず答えてくれるので、大型チェーン店のやる気のない店員さんよりもよっぽど信用できる。しかも安い。
というわけで、晴れてプリンターを購入! やはり新品はいいなー。思わず、机の掃除までしてしまいました。新しいプリンターの機種はCanonのiP1500、価格は49ユーロなり(もちろん最安値)。替えのインクも、3.4ユーロのものを2つ購入。当分は安心です。
帰りの地下鉄でふと、フランスにいながら、中国人のお店で日本メーカーのプリンターを買ったことに気がついた(プリンターそのものはタイ製でした)。