OECD、「通信業界の新しい課題はインターネット」
OECDによると、通信テレコム業界は、通信バブル崩壊の後ここにきてやっと黒字転換を果たしたところだが、すでに新しい課題に直面しているとのこと。ーーインターネットだ。
OECDの調査によると、人気のVoIPアプリケーション、Skype利用により節約できる電話代は加盟国平均約8割。Skype利用が進んでいるのは、デンマーク、ポーランド、オランダ(デンマークとオランダは予想の範囲内ですが、ポーランドは意外でした)とのこと。2003年よりOECD加盟国の固定電話契約数は減少に入っており、この傾向は今後も続くとしている。
頼みの携帯電話も安泰ではない。WiFiなどの新しい無線インターネットサービスは3Gの脅威になりかねないと予想、オペレータ各社は3Gライセンス取得時よりも厳しい環境にあり、戦略の変更が必要かもしれない、とまとめている。
ーーやっと3Gライセンス取得のための負債から回復しつつある欧州のオペレータにとっては、一難去ってまた一難というところでしょうか(WiFiの先にはWiMAXも待ち構えています)。このところ、オペレータ間の買収や撤退のニュース(やうわさ)を定期的に耳にします。相変わらず欧州通信業界は激動期にあるようです。
そのSkypeですが、SkypeからSMS(欧州の携帯電話でよく使われるテキスト送受信)というのも可能で、使っている人もいるようです。これを利用するためには、自分のプロフィールを提供しないといけないので、私は使ったことがありませんが、あっという間にSkypeでいろんなことができるようになりました。
SkypeはスウェーデンのNiklas Zennström氏、デンマークのJanus Friis氏と、北欧出身の2人が組んで創業した企業。Zennström氏はぜひとも会ってみたい欧州人の1人です。
*写真は、6月に行ったヘルシンキにて、トラムの車内で撮影。欧州では18歳~24歳の若者のうち、3割がデータ通信に月額5ユーロ費やしているのだそうです。