"CASINO ROYALE"と"Martini"
たまには映画&語学系(?)のお話でも。
年始に公開された話題になった007の最新作"CASINO ROYALE"。Daniel Craig演ずるボンドは、とにかくCoolなのです。過去、Sean Connery、Roger Moore、Timothy Dalton、Pierce Bronsnanといった名優が演じたボンドももちろん最高なのですが、Daniel Creigには男として惚れました!!
実はこの"CASINO ROYALE"はIan Lancaster Flemingが描いたボンドシリーズの第一作目の、、、っとこのまま行くと長くなりそうなので、少し話を語学系に,,,,,,,,。
英語、米語とよく言われますが、言葉の違いはいろいろな人物像やその人のバックグラウンドを表すものとして見ると大変面白い。その一例として英語について少し"CASINO ROYALE"にからめて見てみましょう。
いわゆるオックスフォードイングリッシュは、映画に意図的に登場します。上流階級の象徴です。今回の007では、ダブルオー昇格前のダニエル・クレイグは荒々しい”殺し”をしながらも、お育ちの良さをオックスフォードイングリッシュで表現しています。(←ただの荒くれ者ではないということです) もちろん、”殺し”の美学もまだまだ。本作の中で、彼は”殺し”に関してもどうインテリジェンスを表現するようになるのかも見ることが出来ます。今回はその過程が一番の見所。
ご存知、たくさんの”男のこだわり”を持つボンド。しかし、本作ではダブルオーに昇格したばかり。そんな余裕はありません。不肖Eric的に面白かったのは、有名なマティーニへのこだわりに対する対応。
”Vodka Martini. shaken, NOT stirred”ウォッカでマティーニを。混ぜるなよ!シェイクしてくれ♪
ひえーーー、かっこいい!有名なセリフですよね。真似した男性は多いのではないでしょうか?僕??、、、、、、
本来、ジンでつくるマティーニをウォッカで、それもシェイクしてという”こだわり”。今では、ヴェスパー・マティーニと呼ばれ定番になっています。歴代ボンドがこだわったマティーニ。本作では、ちょっとした悪戯があります。
カジノで窮地に追い込まれたボンド。気を落ち着かせるためにマティーニをオーダーします。バーテンダーが、 "shaken or stirred?"と聞き返してきます。(ここも笑いの所)
それに対してボンド、
"Do I look like I give a damn?"(知るか!!)
と答える。ダブルオー昇進直後の焦りをこんな形でも表現しているのです。 ちなみに、ここは、英国では笑いが起きる所でしょう。普段冷静なボンドが本作品のみで見せる、余裕のない気持ちをうまく表現しています。
ちなみにヴェスパーのレシピ ヴェスパー(ジェームス・ボンドのドライ・マティーニ)レシピ ゴードン・ジン 3 ウォッカ 1 ベルモット(キナ・リレのもの) 1/2 材料を、よくシェークしてシャンパン・グラスに注ぎ、レモンの皮を入れる。
うーーーむ、深い♪
ちなみに上流階級の英語は、おおきく3つに大別されます。
1. クイーンズイングリッシュ
2. オックスフォードイングリッシュ
3. BBCイングリッシュ
この中でオックスフォードイングリッシュは典型的なオックスフォード、ケンブリッジに通うような人のアクセントと政治家のようなサラブレット系のアクセントは違うようです。ボンドは、そのアクセントから仲間の女性にオックスフォード出身だが、生まれはそんなに裕福ではないとプロファイリングされていますね。
BBCイングリッシュは上の下流という位置づけで、BBCニュースの英語です。
”Ericはオックスフォードイングリッシュなの???”
” Do I look like I give a damn???”
Eric