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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

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 マゼンダが詰まっちゃった。インク交換のサインが出て交換したのだが、赤が出ない。もちろんクリーニングもしたが、ダメ。

 とはいえ、このプリンタもそこそこ長い間使っている。家族会議(?)の結果、年賀状シーズンに慌てて買うよりも今のうちに買い換えようということになった。それで先週末は量販店で物色したのだが、筆者はエプソンを推した。

 なぜかというと、エプソンはしばらく名画を紹介する番組「美の巨人たち」のスポンサーでいたからだ(現在のスポンサーはキリン)。この番組を見るようになってから美術館に行くのが楽しみになり、趣味の幅が広がった。この番組は作品ごとに秘められた意図や作者の生い立ちなど、いつも多くを教えてくれる。CMも印象のよいものが多かった。貴重な番組を提供してくれたことに対し、いつか何らかの形で感謝したいと思っていたのだ。今回はまさにその時である。「次のもエプソンで」となり、(初めて!)スキャナもついた複合機を購入した。

常夜灯のあるマグダラのマリア ついでではあるが「美の巨人たち」で見た作品で印象深いものといえば、・・・いろいろあるが・・・、1つ挙げるならジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「常夜灯のあるマグダラのマリア」(左)を紹介したい。これは17世紀の作品で、近年まで埋もれていたそうだ。ラ・トゥールの作品には暗闇に浮かび上がるロウソクの炎を描いたものが多く、その光に照らし出された人物像と影が秀逸だ。ちょうどこの作品を番組で見た前後に上野の展覧会で本物を見て、さらに小説と映画で「ダ・ヴィンチ・コード」を見てマグダラのマリアへの興味が一気に高まった。マグダラのマリアを題材とした絵はほかにもあるが、いろいろと考えさせられたこともあり気に入っている。「美の巨人たち」がなかったら、これほどまでに印象には残らなかったかもしれない。

 今の番組スポンサーはキリンだが、キリンにも感謝している。キリンは絵画だけではなく芸術文化支援活動に積極的である。とりわけコンテンポラリーダンスには精力的で、H・アール・カオスなど筆者が大好きなダンス公演ではよくキリンがスポンサーになってくれている。本当にありがたいことだと思う。だがキリンだと筆者はビールをあまり飲まないのだが・・・、そうだ、これから夫が飲むビールを買う時はキリン優先にしよう。

 (おまけ。クロワッサン 2007年11月10日号のデジタルマナーに関する記事にて、ちこっと協力させていただきました)

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