オルタナティブ・ブログ > C'est la vie >

デジタルとアナログの間を行ったり来たり

やさしい管理人さん

»

 なんて言うと、「めぞん一刻」を思いだしてしまう。そういえばドラマをやっているとか。懐かしいなあ。あの入れ違いぶりにはやきもきさせられて……いやいや、そっちではなくて。

 集合住宅の掲示板に「迷子のインコ預かっています。管理人室」とあった。これまでもカメとかウサギとか迷子のペットが敷地内をうろついていると、管理人さんが保護して掲示板に案内を出してくれることがあった。その掲示板に貼る管理人さん直筆のイラストがなんともいえない味があってよかったりする。

Photo  外出のついでに管理人室の前を横切ると、そのインコを目にすることができた。どうやって預かっているのだろうかと思いきや、こんな感じ。

 買い物かごをひっくり返し、内側に止まり木を渡しただけのもの。かごの中には適当な空き瓶に鳥用のエサと水まであった。「管理人さん、エサ、わざわざ買ったんですか?」と訊くと、「ええ」とにこにこしている。数時間前に保護した時は元気がなかったそうだが、ようやく水とか飲むほど落ち着いてきたらしい。放置すると「猫に食べられちゃうかも」ということで保護したそうだ。

 管理人さんー、やーさーしーいー。お世辞ではなくて、本当に。

 それにしても、どこから?敷地近くにあったとしても、インコは飛べる動物なので住民のペットとは限らない。だが羽の下から茶色が見え隠れする。よく見ると毛がないのだ。肌がむき出しという感じ。病気か、天敵にでもやられたのか。

 うーん。大丈夫かなあ。まだ捕獲したばかりとはいえ、管理人室のテーブルがかごで占拠されていたら管理人さんの仕事にならないだろうし。病気持ちのインコならそれはそれでまた心配だし。

 「なんかね、じっと見ていると情がね。運命を感じるでしょ」と管理人さん。このインコ、里親は見つかるだろうか。なんとなく心温まるできごとだった。

Comment(2)