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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

この週末にダンスはいかが

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 日ごろデジタルな世界に浸りきっているなら、ダンスはいい刺激になるかもしれない。8月26日から3日間、横浜の赤レンガ倉庫で催されているダンスカンパニーカレイドスコープのダンス公演はきっと新しい発見をもたらせてくれるに違いない。公演案内より概要を少し。

Kazuyuki FUTAMI + La Danse Compagnie Kaleidoscope
Le spectacle de Nouvelle Creation 05

[Numero1]
Figure Edit
Quickness
Moon Light

■場所:横浜赤レンガ倉庫1号館
■日時:8月26日(金)19:30開演
       27日(土)15:00/19:30開演
       28日(日)15:00開演
       (※開場は開演30分前)
■チケット:当日券4500円(前売券4000円)日時指定自由席

 (私のダンスレッスンの先生でもある)二見一幸氏が率いる、ダンスカンパニーカレイドスコープの新作公演。ジャンルはコンテンポラリーダンス。今回はダンサーの年代層で3つに分け、新作を出す。以下、演目順に初日の感想と出演者を紹介する。

○Figure Edit

 主力メンバーの作品。白く浮き立つダンサーとその影の対比が印象的。最初はコマ送りのような動きから始まり、次第になめらかさとスピードを増していきダンサー達が緻密に交錯する。

出演:中村真知子/大竹千春/佐々木紀子/岡部牧絵/藤本愛子/喜多真由子/高杉あかね/山井絵里奈/河名健次/山本芳樹/西澤光時

○Quickness

 若手(新人)の作品。緑のワンピースで踊る5人。素のままのキュートさを垣間見ることができる。彼女らの息づかいが聞こえてくる。とても親近感がわく。

出演:松田空/寺西理恵/夢川典子/遠藤惠/山﨑麻衣子

○Moon Light

 演出・振付者も含め、成熟したベテランの作品。夜空に浮かぶ月光の元にいるようなぼんやりとした、どこかさみしさも感じるような幻想的な世界。

出演:田保知里/加賀谷香/冴子/松田辰彦/長谷川秀介/二見一幸

***

 全体を通じてダンスのレベルはかなり高い。振付家が男性のせいなのか、体力的にかなり激しく、カッコイイ動きも多い。その一方で二見氏らがフランス留学で習得した本格的な芸術性の高さもある。躍動感と芸術性がうまく融合している。

 ダンス観賞の醍醐味はライブで人間の動きを目の当たりにすることにある。テレビのように平面的なものではなく、すぐそばにいる人間の動きを見ると、予想外の動きや形に驚かされることだろう。それを見てどう思うか、感じるかはその人次第である。現代芸術には模範的な感想は要らない。ただワクワクと楽しむのもいい。

※追記:概要を一部訂正

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