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7日で4万字の原稿を書いたら誤字がたくさん出た件

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ドキュメントコンサルタントにしてビジネスライターの開米瑞浩です。

今日は誤字と校正の話を少し。

先日、1週間で4万字ほどの原稿を書いたのですが、それを昨日あらためて読み直してみると結構誤字があるのを発見しまして。それが普段の自分の原稿よりも多かったので、ちょっと考えました。

まあ、多かったと言ってももともと僕は誤字が少ないほうで、それが普通になった程度ですが(何を持って普通かというのもピンキリではありますけど)。誤字脱字等は今回はプロの校正さんが直してくれるので、僕の原稿の段階で多少あっても問題ない仕事でしたし。

問題は、なぜ誤字が多かったか、というその理由。

要は納期が短かったからですが、その結果てきめんに「誤字が増える」のを目にすると、これはやはり執筆と校正は分けなけりゃいけないんだな、と思いました。(今更何を当たり前のことを、という感もありますけど、実感したので(^_^;;;)

今回に限らず、何か商業原稿を書くときはだいたい、

  1. 執筆
  2. 校正 (著者が自分でする校正)

をやって納品します。通常はこの後本職の校正さんがビシバシ直してくれる(ない場合もありますけど)ので、上の「校正」というのはまねごとみたいなものですが、それでも一応はするわけです。

著者校正でも、執筆してるときには気づかないアラが結構いろいろ見つかるのですが、今回はそれがあんまり機能しなかったということで・・・・

なんでかな~、と思うに、納期が短いので執筆の直後に校正をやってたからではないか、と思います。

「執筆」の時は「文の流れを作る」ことが大事なので、誤字脱字のような細かいノイズは意識しません。

校正の時は逆にノイズを検出しなきゃいけないのですが、執筆に集中していた時間の直後に校正をやろうとしても意識が切り替わらず、普通なら見つけられる誤字も見逃してしまう。

のかな、ということです。

そんなわけで、皆様できる限り「執筆と校正は分けましょう」。

本職の校正を依頼できず、一人で両方やらなきゃいけない場合でも、執筆終わった直後に校正はやめたほうがいいと思います、ハイ。

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