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専門的な情報を、立場の違う人に「分かるように説明する」のは難しいものです。このブログは「技術屋が説明書や提案書を分かりやすく書く」ために役に立つ情報をお届けします。

「書く」ことは「考える」こと

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「わかりやすく書く技術」のトレーニングを行っている開米です。

この月末に2冊の新刊が出ますが、そのうちの1冊、「1時間で完全マスター はじめての図解」(東洋経済新報社より6/28発売予定)の見本が届きました。

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この本は7年前に同社から出した「最強のビジネス図解ワークブック」と同じ内容なのですが、IT分野と違ってこのテーマは時代を超えて通用するものなので、7年も経ってから新装版として再刊された次第です

もとになった「最強のビジネス図解ワークブック」のAmazonレビューも5つ★7つに3つ★1つという高評価! ありがとうございます!

この本のあとがきをちょっと引用しましょう。

 「図解」というととかく「人に伝えるため」のものと思いこみがちですが、実際は「自分自身の理解を確実にする」という効果のほうがはるかに大きいのです。
 本書でも「マトリックス」手法を何度も使っていますが、図解のためにマトリックスを作り始めると、あちこち空白だらけになるのが普通です。この空白が「わからないところ」なのですが、大事なのはそれが

  自分で見つけた空白地点

 だということです。
 私たちは、学校教育の中で、また現代の情報化社会を通じて、情報を与えられて、覚えさせられることに慣れすぎています。しかし、与えられた情報を覚えるのは基本的に「やらされる勉強」であって、楽しくないうえにすぐ忘れてしまいます。ほどほどのところで切り上げましょう。
 そして、わからないこと、知りたいことを自分で見つけていきましょう。そうすれば、同じ勉強をするのでもずっと楽しくワクワクしながらできるようになります。未知の世界を自分の力で主体性を持って切り開いていけるようになります。「図解」というのはそのための道具なのです。

 (中略)

 自分自身で新たな「謎」を見つけ、知識を構造化していく楽しさを感じてもらうこと

 それこそ、この本に託した私の願いなのです。

そうそう、これなんですよ。7年前に自分で書いた原稿ですが、読み返して自分で思いを強めてしまいました。

実際、「覚えさせられることに慣れすぎて」しまっているケース、多くないですか?
それよりは、自分で見つけた課題に取り組んでみませんか?
人の「能力」は、必要に迫られて困って悩み、あれこれ工夫する中で向上していくものです。

先日ご案内した「開米のドキュメント道場」は自分で見つけた課題を通じて、「書く力」を身につけたい」という方のために用意しました。

「はじめての図解」の新装版見本も届いたことですし、「開米のドキュメント道場 第1回」にご参加いただく方にはこの本を一冊プレゼントいたします!

↓こちらのご案内をお読みいただき、お申し込みください

開米のドキュメント道場、リアル開催(第1回)のお知らせ
http://ideacraft.jp/cms/work/bme/450-2014-06-23-01-33-45.html

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