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IDEOが重視する採用時の5つのポイント

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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
ちょっと前の記事になりますが、IDEOのCEO、Tim BrownがLinkedInの「How I Hire(私はどう採用するか)」特集に寄せた記事をupしていましたのでご紹介します。

How I Hire: 5 Tips for Landing a Job at IDEO

そもそもIDEOって何?どんな会社?という方は、

なぜあの会社には、働き方のルールがないのか?【企業インタビュー:IDEO編】

地下鉄の自販機の売り上げをアップさせた、IDEOのユニークな行動観察調査手法

レポート#042 IDEOの採用 『チームワーク&探究心』

このあたりや、以下の本をお読みいただければ。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法


さて、Brown氏が語るには、IDEOの商売道具は(stock in trade)は

creativity, collaboration, and human-centered innovation

創造性、コラボレーション(協力)、そして人間を中心においたイノベーション

であり、そのために組織においては

We don't have discrete departments, rigid job titles, or corner offices.

我々は組織分けはもとより、固定化された役職や役員専用の個室などもない。

そしてそこで働く社員には

not only smart and talented, but who also have great emotional intelligence.

ただ賢くて才能があるだけでなく、非常に高いEQを持ち合わせている人

が求められます。そしてそれは端的に言うと

insatiable curiosity, irrepressible optimism, deep empathy, and those who play well with others

貪欲なまでの好奇心、尽きることのない楽天主義、深い共感、そして他人とうまくやっていくこと

を探し出すこと、なのだそうです。

(Lone geniuses need not apply!)

(一人ぼっちの天才は応募しなくていいからね!)

と書かれていますが、このあたりの人材を逆にシリコンバレーあたりで採用しているのがMicrosoftだったりするのが面白いですよね。そういった天才たちがMicrosoftに入ると、自分と似たような境遇の人と出会えて感動するのだそう。企業文化はやはり重要です。

閑話休題。そこで、IDEOが採用を行うにあたって見ているポイントが5つあるとのこと。

They say "we" more than "I" when recounting accomplishments

実績を詳しく話すときに、「私(I)」ではなく「私たち(we)」をより多く使う。

他の人を賞賛する人はチームプレイヤーであり、かつフィードバックを受け入れる素地がある、と判断するのだそう。

They talk about failures, not just wins.
成功だけでなく、失敗についても語る。

これはIDEOに関する話でもよく出てくるトピックですが、イノベーションには"より多くの"失敗が付きものであり、そこからどう復活し何を学んだかが本当の試練だ、とBrown氏は語ります。

They've spent time teaching as well as learning.

学ぶのと同じくらいの時間を教えることに費やす。

そもそもそれなりの学歴を有する社員が多いのですが、そういった学位を持っていることは「勤勉」であり「精通」していることの証拠。でもそれに留まらずに教えることまで出来る人は、他の人を成功に導くことにコミットしている点で優れている、とIDEOでは捉えるようです。

They're nice to the receptionist.

受付の人に対して感じがいい。

採用の業界ではこの手の話は有名かもしれません。面接官や将来の上司にあたる人だけに良い顔を見せる人は他人への共感が薄く、人間中心の考え方が出来ない、とのこと。
以前取り上げたZapposの記事でも、採用において帰りの空港までのシャトルでの態度まで見る、というものがありましたね。

We believe in asking for forgiveness, not permission.

我々は許可を求めるのではなく、後で謝るほうに信頼を置く。

要は通常の履歴書と職務経歴書をただ出してくるような人には触手は動かず、まず大胆に自分をアピールしてくる人材を優先する、ということを意味します。中には自分でビデオポートフォリオを作ったり、自作のアプリケーションを作ってきたり、踊るロボットにターンテーブルをつけて即興のDJセットを作った人もいたんだとか。


これはあくまでIDEOという、やや特殊なデザイン会社の一例ではありますが、本当にイノベーションを起こしたいと希求される組織や、イノベーションを起こす人材を求めている組織にはヒントになるのではないかと思います。また、こういう人が居心地悪くなるような組織であっては、イノベーションが生まれにくい可能性がある、というチェックリストにもなるでしょう。

お読みいただきありがとうございます!
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