従業員に起因する会社での驚くべきコスト要因14選
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クレイア・コンサルティングの調です。こんにちは。
昨日は人事の王道的テーマでしたが、本日は社員にまつわるコストについて。
14 Surprising Ways Employees Cost Their Companies Billions In The Workplace
従業員に起因するオフィスの驚くべきコスト要因14選
傷病休暇や労災など、従業員に起因するコスト要因は様々ありますが、実際その内訳や金額はどうなっているのか?
BUSINESS INSIDER War Roomにまとめられています。
項目と主要な追記をピックアップします。($1≒78円で換算)
Lost productivity due to insomnia costs companies $3,156 per employee
不眠症による生産性の低下は、従業員一人あたり24万6千円にのぼる
ここにカウントされていないのは不眠症による休日分であり、正常な人に比べて年間5日ほど多いのだとか。
It costs $3,500 to replace one $8.00/hr worker, when you count the cost of recruiting, interviewing, hiring, training and initial reduced productivity
求人を出し、面接をし、採用し、研修をしたコストに加え、初期の生産性の低さの分をすべて足すと、8時間労働の従業員を入れ替えるのに27万3千円かかる
数多ある同様の研究のうち、もっとも低い試算だそう。
Stress costs companies somewhere between $200 and $300 billion each year
ストレスに起因するコストは、企業に対して年15.6兆円~23.4兆円にのぼる
高いストレスを感じる社員はそうでない社員より40%多く費用がかかるそうです。
Workplace bullies can cost companies over $16 million in turnover and $8 billion in lost productivity
職場でのイジメについては、離職に関連して12.5億円、生産性に関連して6.3億円ほどのコストがかかっている
上記は平均的なFortune500企業の数字だそうです。この他に訴訟などのコストも別途。
Businesses pay around $2,189 in workers' compensation costs for smokers, compared with $176 for nonsmokers
喫煙者に対する補償関連のコストは一人あたり17万円、ノンスモーカーは1万3千円で済む
内訳は喫煙に起因する疾病や離席時の生産性、エアコンや換気設備、不動産へのダメージなど。世知辛い。。。
Smartphones, time-wasting websites and gossip can cost U.S. companies an estimated $650 billion a year
スマートフォンや時間の無駄になるウェブサイト・噂話などによる米国企業のコストは年間50兆7千億円と試算されている
53%の従業員が、スマートフォン等がある種妨げになっているのを認めつつ、さらに高い割合で生産性を高める効果もあると回答(苦笑)。
A 2010 study showed that obesity among full-time employees cost their employers $73.1 billion a year
2010の調査によると正社員における肥満は年間5兆7千億円のコストになっている
BMI値が35以上の人は、肥満の人のうち37%しかいないのに61%のコスト要因になっているとのこと。
Substance abusers cost their employers $7,000 a year and are 33% less productive than the average American worker
薬物乱用者にかかるコストは年間54万6千円であり、通常のアメリカ人の従業員に比べて33%生産性が低い。
ドラッグとお酒が主要な生産性キラー。遅刻したり出社しなかったり。
Occupational injuries and illnesses add up to an estimated $48.6 billion in compensation costs
労働災害・疾病については、補償費用が3兆7千億円までつみあがる
2004年の数字では、死亡者まで含めると11兆円まで膨れ上がるそうです。
Workplace violence affects over 2 million Americans and costs an estimated $36 billion a year
職場での暴力は2千万人以上のアメリカ人に影響を与え、年間2兆8千億のコストに
労災の一部もこの中に含まれますが、2002年には職場で609件の殺人事件が発生したのだそう。これは職場での死因の第3位!
Grief can lead to reduced productivity and increased mistakes, adding up to $75 billion a year
身近な人の喪失等の悲しみは生産性の低下やミスの増加を招き、足し合わせると年間5兆8千億円にのぼる
扱いの難しい問題ですが、言葉悪く言えばコスト要因だと。。。
Domestic violence plays a larger role in the workplace than one might think, with a lost productivity cost of $727.8 million
想像以上に職場でのDVは大きな割合を占めており、年間567億円の生産性の喪失につながっている
性犯罪やセクハラなどもここに。毎年100万人以上の女性がストーカー被害にあっており、その結果4分の1が出社できず。
Thievery and fraud in the workplace cost U.S. businesses $600 billion in 2003
2003年の米国企業においてはオフィスでの盗難や詐欺によるコストが46兆8千億円に
犯罪歴の無い社員によるものが大半だとか。
Telecommuting could save American workers up to $3.9 billion in fuel costs
在宅勤務は燃料代を3千億円ほど削減する効果がある
25%が実質的に在宅勤務が可能だがやっているのは11%、うち9%は週1~2日だけだそう。
日本とアメリカではかなり社会的な背景なども違いますが、社員のケアに投資をすることで隠れたコストを未然に防ぐことも重要な施策の一つとなりえます。
マネジメントのメリハリの巧拙が大きく影響しそうですね。
お読みいただきありがとうございます!
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