仕事にまつわる現在進行中の6つのトレンド
まさにこのブログのタイトルに合ったエントリです。
6 Ways the World of Work is Changing
仕事の世界を変化させている6つの兆候
http://money.usnews.com/money/careers/articles/2011/08/09/6-ways-the-world-of-work-is-changing
The world of work is different than it was 20, 10, even five years ago--and not just because of the recession. Digital advances and expectations from a new generation of workers have shifted the way we produce and collaborate, transforming the workplace and with it, our lives.
仕事の世界は20年前や10年前、さらには5年前と比べても変化している―そしてそれは不況が唯一の原因というわけでもない。デジタル技術の進化や新たな世代が持つ期待感などが、我々が生産したり協力したりするその具体的な方法をシフトさせ、職場や、はたまた我々自身の生活自体を変革しているのだ。
そのような中、今の仕事を取り巻く大きな変化が6つ紹介されています。
1. Flexibility abounds. Both in terms of when you work and where you work, more companies are offering--and more employees are asking for--workplace flexibility.
1. フレキシビリティが高まった。働く時間や働く場所について、多くの会社が職場のフレキシビリティを高めている―そして多くの従業員がそれを要求している。
デジタル化の進展により、家族の近くで働いたり、通勤時間中に仕事をしたり、転居したり、はたまた家でパジャマを着たまま仕事をすることも可能に。もっとも、
The question is whether your employer embraces this new trend.
問題は、企業が本当にこの新しいトレンドを歓迎しているかどうかだ。
という話はあり、もし歓迎していないとしたら、そこにはきちんと理由があるようです。詳細はこちらの英文リンクより。
2. More people are working for themselves. Entrepreneurship is hot, partly because startups like Facebook have gained notoriety, and partly because the recession left some workers with no other option.
2. 多くの人が起業するようになった。Facebookのようなスタートアップ起業がもてはやされ、また不況の影響により他に手段の無くなった失業者が出てきたことも部分的に影響して、今やまさに起業がホットなブームになっている。
2010年は過去15年間で最も起業する人が多い年になったようです(詳細はこちらの組織の調査結果より)。しかしほとんどの起業家は社員を雇わず単独で仕事をしているため、経済にとって多くの雇用を生み出しているわけではないようです。
起業したいなら、新卒の方はこちらを、副業として始めるならこちらの記事が参考になるようです。
3. Not sticking with one job for a lifetime. Unlike their grandparents and even parents, Millennials aren't likely to stay with one employer for their entire career.
3. 人生において1つの仕事のみに執着しない。祖父母や両親の世代と異なり、ミレニアム世代は長い人生のキャリアにおいて1つの企業に居続けることが少なくなった。
最近のY世代は、30歳になる前にいくつかの企業で経験を積むことも多くなっているそう。これは企業にとっては、若い世代に居続けてもらうために、彼らのライフスタイルをカバーするような特典や給付などの福利厚生を用意しておかなくてはならないということを意味します。ちょっと昔の日本企業に似てきた!?
もちろん社員にとっては選択肢が増えたわけで、自分にとって合わないと思われる会社に3年も居続けなくてはならないということも無くなり、フレキシビリティが高まっていることがわかります。
このトレンドにうまく乗っていくには、こちらの記事が参考になります。
4. Work-life balance is a priority. Maybe because GenY watched their parents work their lives away, the workplace's newer employees want time to develop their personal lives and interests outside of work. They also want work itself to be fulfilling, not just a paycheck.
4. ワークライフバランスが最優先。おそらくは両親がずっと家にいないのをY世代が見ていたことから、新種の社員たちは、私的な生活や仕事以外の興味をより深く探求するための時間を求めるようになってきている。そして仕事自体に対する捉え方も、ただ給料のためではなく、充実感がもたらされるべきものと認識している。
これに対して企業は、食事や洗濯といった家事的な福利厚生サービスや研究休暇(サバティカル)の付与など様々なクリエイティブな方法で、社員の要求に応えてタレント戦争に勝ち残ろうとしています。
ワークライフバランスに優れた企業25選や、子供が生まれたばかりのファミリーに最適な福利厚生リストも用意されています。
いやー、至れり尽くせりですね。企業の体力に余裕が無いとこれはムリです。
5. Personal branding is all the rage. Online branding of individuals is affecting industries across the board, as well as the job-search process.
5. パーソナルブランディングが大流行。オンライン上の個人のブランディングが、求職サイトや転職のプロセスにおいて、業界に影響を与えるようになってきた。
ただ必要に迫られて職を探すのではなく、知り合いを通して新たなキャリアの機会がもたらされたりするケースも増えてきたようです。
パーソナルブランディングにTwitterを使う方法はこちらから。
6. Long-term unemployment could be here to stay. Long-term joblessness has become a fixture of our economy, so much so that some workforce experts worry the class might become permanent.
6. 長期失業が定常化。長期間にわたり職がない状態は、今の経済化では日常となってしまった。この傾向が非常に強いことから、労働に関する専門家は人々の階層が完全に固定化してしまうことに懸念を感じている。
アメリカ労働省の7月の統計によると、ここ半年の間に620万人が失業しているそうで、この層は全ての失業者の44%を占めるとのことです。
その中でなんとか仕事を見つけていく方法についてはこちらから。
最後のトレンドはかなり暗いものでしたが、日本で働かれている皆さんの実感値としてはいかがでしょうか。
アメリカでは不況の影響で多くの失業者が市場にいるにも関わらず、必要なスキルが足りていないために企業が人不足に陥っている、という現状があります。
日本のウェブ業界でもそのような需給のアンバランスがあるようですが、企業としては現有社員のスキルアップや福利厚生の充実と離職率の低下の施策を両輪で進めていく必要がありそうです。
結構大変ですね。。
お読みいただきありがとうございました。
今の社員の現状把握には組織診断を、社員の能力開発には会社のビジネスに合った人材育成をご活用下さい。