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外資系金融機関を担当する経営コンサルタントの活動記録 ~ プライスウォーターハウスクーパースの高橋正敏です。

新社会人の皆様、周囲の人と接していきましょう

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41日、新入社員を街で見かける季節です。メディアで報じられる入社式の様子を見たり、新入社員がスーツケースを持って配属先や研修所に行く姿を見ると、全くの他人ながらも心から応援したくなります。それに毎年、自分が新社会人になったときのことをふと思い出すのはいいものです。日々の生活のなかで忘れがちな「初心」というものを改めて感じさせてくれるからです。

社会人の先輩たちが、新社会人へのアドバイスや心構え、訓示などを語っているのを新聞などで読むと、この年になって聞いても、感動するような話が多々あります。これは決して新人だけの話ではないな、今でも参考にするべき話だな、と思えるような有意義な話がたくさんあり、それもまた楽しいものです。

私も新入社員のとき、また、始めての配属を受けたとき、そこの上長には大いにアドバイスを受けました。不安と期待でいっぱいのある日、会社の廊下を歩いているとき、全く関係のない部署のあるひとから声をかけられたのを覚えています。

「きみ、新人だろ」

「はい。そうです。よろしくお願いします」

「いいか、まずは、とにかく周囲のひとと接しろ。先輩や上司にくっついて、くっついて、とにかくついて行け。自分から積極的に行くのだ」

「はい」

「とにかく元気に挨拶をして、ドンドン話をしなさい。自発的に動くことで仕事が楽しくなるよ」

「はい!

「自分のなかに閉じこもってはダメだよ。いいことも悪いこともドンドン話すのだ。そこから道が開けるよ」

新人だから失敗して、怒られることもあろうし、足でまといになることもあるだろう、悩むこともあるだろう、でも周囲は見ているから、元気に皆に接していきなさい、ということであろうと思いました。

その方とはそのとき限りの関係でしたが、今でも忘れられない思い出です。

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