吊り革ボカロPが出現する日
VOCALOIDのiOS版が公開されて9カ月。こまめにバージョンアップされてきたのだが、今回のiVOCALOID-VY1 2.0は大きな飛躍を遂げた。
開発者であるヤマハの赤澤さんに取材した記事が掲載されたので、まずこちらをお読みいただきたい。
・iPhone/iPad版のVOCALOIDが進化 GarageBandとのコラボ可能に
これまでとの大きな違いは2つ。他のアプリとクリップボードを介したオーディオデータのやり取りが可能になったことと、その機能まるごと、iPhoneで使えるようになたことだ。
みんなの反響もかなりよい:
iPad版GarageBand、iVOCALOID-VY1の完成度の高さは、実際に試してみて実証できたのではないかと思う。たとえばこんなの:
これを見ればわかるように、GarageBandは人がいないところでボーカルを自分で入れなくちゃいけないし、iVOCALOID-VY1は、伴奏を別につけなければいけない。なら、この2つを合体させたほうがいいんじゃね? という期待に応えてくれたのが、SonomaのAudioPasete対応なのだ。
これがあれば、電車の通勤時間がそのまま音楽スタジオに様変わり。iPhoneとNanoStudioの組み合わせなら、吊り革につかまりながら曲を完成させることだってできる。2時間かけた通勤も、歌詞とメロディーを考え、伴奏をつけ、ミックスするには短すぎると感じることだろう。
iVOCALOID-VY1を駆使する吊り革ボカロPが、きょう、明日にも誕生するのではないだろうか。
ちなみに、ぼくは自転車通勤なので吊り革ボカロPを名乗れないのです。
きょうはさっさと帰宅してiVOCALOID-VY1とGarageBandの連携を検証しなければ。「GarageBand」「VOCALOID」「iPad」「iPhone」のキュレーターとしては、ね。