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OSを問わず無料で使える歌声合成システム「Sinsy」が公開された

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 昨年末から注目の的だった、HMM-based Singing Voice Synthesis System「Sinsy」がついに公開されました。サイトを見ると、公開日が12月25日となっていますが、ホストされているサイトの不具合により公開が本日まで延びていたもようです。

 キャッシュに残っていた情報と同じく、「f001」という女性の合成歌声により、MusicXMLファイルから合成するシステム。Finaleなどで使われているMusicXMLというフィアルが必要ですが、それさえあればだれでも無料で合成できます。OSは問わず、ブラウザさえあればいい、その意味ではNetVOCALOIDに近いものと言えます。サンプルとして、「げんこつ山のタヌキさん」、「春が来た」の2曲があり、そのファイル、WAVファイルをダウンロードできます。

 パラメータとしては、声質、ピッチシフトがあり、声質はVOCALOIDのGENに相当するもの。標準は0.42ですが、大きくすると男性のように、小さくすると女性らしくなります。サンプル曲の「春が来た」では、声質を0.25に設定しており、子どもの歌のように聴こえます。

 さて、MusicXMLを作る手段を考えないと。

追記:MusicXML作成には、Finale NotePad(1050円)が安価でいいということで、購入して使っているのですが、まだ成功していません。うまくいったらまた報告します購入して試してみました。歌詞入力のツールボックスがあったのに気付いて、ようやく入力できました。

 試してみたのは、「その後の古時計」の冒頭部分です。キー、テンポはニコニコ動画にあげているものとは異なります。

Sinsyで「その後の古時計」冒頭部分

Clock

 この後で、Finale NotePad側でキーを変えたり、テンポを変えたりしていたのですが、そうすると「不正なMusicXMLです」とアラートが出て、変換できなくなりました。なんかゴミが入ったかも。きょうはとりあえずこのへんで。

追記:サーバ上でMusicXMLを読み込み、歌声を合成するという点ではぼーか郎で先行している@knoikeさんが、Sinsyを試してみた記事を書かれています。

Sinsy を試させていただきました.

五線譜上の歌詞を歌わせる

 このエントリーによれば、河合楽器のスコアメーカー試用版が使えるそうです。

追記:mashpodさんが、Domino→MuseScoreの連携でMusicXML書き出しによってSinsyを試されています:

HMM歌声合成システムSinsyを試してみた(mashpodの勝手にワーカー)

 また、zhuoさんが、vocalipsなど複数のスクリプトを連携させてVSQからMusicXMLに変換させるソリューションを提供されています。

VSQ to MusicXML Conversion

 Sinsyが公開されてわずか数時間のうちにここまで出てきたのはすばらしいです。さすがボカロコミュニティですね。

 各種変換手法については、同じくzhuoさんが、まとめられています。こんなにあるとはすごい! そうそう、Cadenciiもでした(CrossOver Macだと動作しないので検証できてなかった):

Sinsy用MusicXML生成 - 3日朝9時時点でのまとめ

追記:19時頃、新作デモ「ダブルラリアット」が来ました。PIAPROのブックマークに画像があったので、次のデモはこれではないかと予想されていたものです。

関連記事:
謎の歌声合成技術「Sinsy」の情報を集めてみた

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