発売後ひととおり作品を聴いて、改めてAHSの新VOCALOIDの印象
発売前にレビュー用にいただいたβ版でいくつか投稿したのである程度は分かっているつもりでしたが、腕のあるボカロPの方々が実際に調声した作品をひととおり聴いてみて思った印象をいくつかメモしておきます。
ちなみにAHSの新VOCALOIDの新着をニコニコ動画で検索するには、こういう検索を使っています。
そのほかに、きょうはこんなニコ生が行われ、ここで新作の発表が行われたりとか、最後は300名を超えるほどの盛り上がりを見せました。聴いていなかった作品の多くはここで知ることができました。生主のルカナンPには感謝!
・【緊急】AHS新VOCALOID・VOICEROID生放送【miki・キヨテル・ユキ・月読家】
土曜日の夜11時からは恒例のVOCALOID聴き専ラジオ。ここでも新ボカロについての解説が行われています。これを聴くのが土曜日の習慣になりつつあります……。
で、各ボカロへのコメント(それぞれ気に入った作品の中から1つだけ動画をエンベッドしてます):
miki:フルカワミキさんが、「自分の小さな分身だから小文字のmikiにした」というだけあって、フルカワミキ的な部分かかなり大きいです。曲調によってはかなり近い。高音分と低音部でかなりはっきりしたトーンの違いがあるというのも、ほかの人の曲を聴いて分かりました。高音部は「線の細いリン」という印象はたしかにあるのですが、ある程度ベタ打ちでいけそうなところがリンよりもとっつきやすそうで、密度の高い女性ボーカルを求める向きには人気が出るのではないかと想像します。
ボカロ先生:やはり高音に魅力のある声なので、朗々と歌い上げる曲に向いていますね。男性ボーカルということでKAITOとの比較はやむなしといったところでしょうか。わたしの投稿したものもコメントがKAITO関連だらけでしたし。ちょっと鼻声がかかった歌声で母音をはっきり発音すると、こういった感じになってしまうんでしょうね。投稿作品の多くはていねいに調声されており、フレーズの最初のノートと、その後に続くノートでは明瞭さを変えているようで、OPEを下げているのかな、と想像をしました。ほかのパラメータもいじったほうがいいのかもしれません。
ボカロ小学生:思ったよりもネタ曲は少なくてある意味、安心しました。「小さい女の子が歌う」ということで生み出されたバラードの名曲が既に多く登場しており、その意味でも投入の意味はあったのではと思われます。まあ、それはProject if...でも同様だったかもしれませんが。サステインレベルが高いまま維持される声で、ノイズ成分の多いハスキーボイスなので、メロディーがあまり高いところまでいかなければ、さまざまな利用が可能ではないでしょうか。やさぐれた女性ボーカルみたいなものも、声だけでいけば似合うかもしれませんが、その場合には小学生の女の子というイメージが邪魔になるかもしれません。
追記:さっそく「27歳になった元小学生」という「やさぐれた女性ボーカル」歌が投稿されていました……。