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マルチタッチと液晶とMebiusとせつなさとわたし

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 デスクトップマウスのMighty MouseとMacBookのトラックパッド。どっちをとるかと言われたら、わたしは迷わずMacBook、MacBook Proのトラックパッドを選びます。それは、マルチタッチが使えて、スクロールしてもコロコロ音がしないし、なにより手の移動量が少なくてすむのです。

 だから、iTapというiPhoneアプリを使って、iMacでもマルチタッチのスクロールができるようにしているのです。

iMacをMacBookにできる「iTap」を試してみた

 ただ、これには欠点があります。iPhoneはフルに使っているので、トラックパッド代替の目的だけで使うわけにはいかないのです。

 「安い専用デバイスがあればいいのになあ」と思っていたら、いい案配に製品がリリースされていました。ダイヤテッックFILCOブランドの製品「Smart Track Neo」。

 さまざまなジェスチャーに対応し、2本指スクロールやピンチイン、ピンチアウトまで対応。洗練されたデザインとは言えないけど、実用的ではあります。

 価格は4980円。これなら手が届きそうです。

 が、これがWindows XP/Vista専用。Macユーザーのほうが、この製品の良さには気付きそうなんですけどね。

 マルチタッチ対応のトラックパッドといえば、シャープも出してましたね。新しいMebius。

光センサー液晶パッド搭載:「Netbookを超える使いやすさを」――新生Mebius発表会

 光センサー液晶に近いものを使って、ディスプレイとセンサーを一体化した特許がAppleから出ているという報道が以前ありましたし、マルチタッチはAppleのお家芸。ということは、「MebiusはMacBookの進化を先取りしたものか?」と期待していたのですが……。

 この製品発表会の写真を見る限り、Appleが類似のアイデアでMacBookのトラックパッドをディスプレイ化する可能性はおそろしく低そうです。

 なぜなら、あまりにも美しくないから。光センサー液晶パッド(ディスプレイトラックパッド)を活用しようとするあまり、ここにカレンダーを入れたり、ドックっぽいものを入れたり、「おいおいこれはChumbyかよ」と思えるデモ。

 「ただのNetbookじゃ差別化できないな」「iPhone人気だから、まるごと入れちゃわね?」「おお、ちょうど光センサー液晶パッドの技術ができたとこ」「おし、合体させちゃえ」といった議論でできたのではないかと想像。

 できるからといってぜんぶ入れてしまうのは、Appleはぜったいにやらない。敢えてやってみせたシャープはかえってえらいような気がします。よく考えると。

 で、iTapに戻るのですが、これの背景にカレンダーとか時計とか入れたiPhoneアプリがあれば、安物感がでていいんじゃないかと。

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