飯野賢治「newtonica player」が予感させる、非iTunes StoreのiPhone音楽配信
西健一氏と飯野賢治氏によるiPhone用ゲーム「newtonica」をフィーチャーした音楽プレーヤー「newtonica player」が登場しました。無料(App Storeへのリンク)。
これはスターパネルと呼ばれる回転する球体をフリックしてサウンドを鳴らすプレーヤー。ベースのサウンドは飯野氏自ら作曲、リマスターしたミニマルテクノ。
フリックする方向や強さで音量やフレーズが変化し、ロゴのタップでリズムも鳴らせます。ピンチイン、ピンチアウトもできる。静止させると音も止まる。
ゲームnewtonicaの機能限定無償版とも思ったのですが、「次世代音楽プレーヤー」と自称しているだけあって、もっと野心のあるもののようです。
つまり、このプレーヤー自体をサウンド配信のプラットフォームにできる、ということ。新しいチューンをどんどんこのプレーヤー自身に送り込むのか、別のチューンを組み込んだアプリを別個配布or販売するのかはわかりませんが、iTunes Storeとは違った形態の音楽配信には違いありません。テクノのプレーヤーとできるのなら、すごくいいかも。どんどんほかのアーティストも入れていけば盛り上がるでしょう。
Guitar HeroやRock Bandが非iTunesの音楽配信プラットフォームになろうとしているように、iTunes Store内のApp Storeでも同様なことが起きようとしているみたいでかなり面白い現象です。
App Storeが始まった時点で、このことは予想できたんですけど。
Todd Rundgrenがこれを知ったら自分で作りたくなったりしないのかなあ、と思ったりしました。リスナーがサウンドプレイに参加するなんて、彼のTR-iっぽいなと思ったので。
このサウンドをリアルで体験したいという人は、Apple Storeでのこのイベントにいくといいでしょう。開発のお2人の対談とインストアライブがあるそうです。これは楽しみ。
10月2日(木)6:30 p.m.―8:00 p.m.
場所:Apple Store 銀座