視線追跡装置を自分の体に埋め込んでみた
自分がいま、どこを見ているのかをトラッキングしてくれる視線追跡装置というのがあります。その機能を自分の体の中に埋め込んでしまいました。いや、埋め込まれたというべきか。
この機能をGPSと組み合わせて照準を合わせれば、攻殻機動隊S.A.C.のサイトーが持っている「鷹の目」っぽいです。
でも、わたしの視線追跡装置にはそんなキケンな機能はなくて、自分の視線がどこを追っているかどうかが、見ている光景にスーパーインポーズされる仕組みです。きわめてベーシックな機能しかありません。
ひとつ残念なのは、それが十字カーソルになってるわけではなくて、ぼやけた丸い帯と、その右側にある髪の毛状のものであるところ。ぼやけているので、その背景が完全に見えなくなるわけではないのですが、ちょっと見づらくなります。
せっかくこの「能力」が備わったので、視線追跡を使うような仕事をしたいなと思います。できるのは、それで新しいガジェットのユーザーインタフェースを評価するとか、ITmediaのナビゲーションが使いやすいか使いにくいかを判断するとか、そういうことなのでしょうか。
iPhone 3Gを入手できたら、この視線追跡能力でユーザビリティのレビューをしたいと思うので、こっそり貸し出してくださいね。
この能力、実を言うと期間限定みたいなのです。1カ月ほどたつと、トラッキングのカーソルが認識されなくなってしまうそうなので。
いや、ずっとこの視線追跡が続いてしまうとかなりつらいです。なので、きのう、眼科に行ってきました。いわゆる飛蚊症(ひぶんしょう)だったわけです。
その場で眼底検査までしてもらったのですが(つらかった)、運良く網膜剥離などの問題があるわけではなく「加齢によるもの」と診断されました。それもショックではありますが……。1カ月ほどたつと、硝子体(しょうしたい)内に浮かんだゴミを、脳が認識しなくしてくれるかもしれない、ということで、人間の能力はすばらしいなと思った次第。
同じ経験をされたMM21の永井さんが「瞳孔が開いてしまいました」で面白いレポートを書かれているので、ぜひお読みください。