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俳句、それはJPEGのようなもの

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 海外速報部ログで俳句関連エントリーがでたのでこちらでも。

 AMラジオのすばらしいところは、伊集院光の深夜の馬鹿力Wikipediaの解説)を聴けることにあります。少なくともわたしはそう思っています。もっともわたしはradio SHARK 2を使い、ポッドキャスト化してiPodで聴いているわけですけど。

 本来的にはリアルタイムで聴くというのが筋なんでしょうけど、火曜日午前1時〜3時という時間帯のため、タイマー録音できるというのはありがたいのです。それに、そのおかげで10月9日に次のようなすばらしい洞察を拝聴することができました。

ようはいまこう、いろいろあるじゃないですか。映像とか音声でも圧縮技術がありますから。JPEG、なんつってね。もともとは何ギガもある映像を何メガとか何十メガに圧縮する技術。最先端でもありますけど。五七五、川柳、俳句ってのはそれと一緒ですから。無限に広がる風景というのを十七文字に圧縮してんですから。広げる側にきちんと解凍するプログラムがないと。

 これは話し言葉なんでまとめると、

・俳句・川柳は五七五の十七文字に、無限に広がる風景を圧縮したものである
・(それを味わうには圧縮されたものを)きちんと解凍するプログラム、すなわち想像力が必要

 圧縮された芸術は、想像力を要求する。なんと含蓄のあることばでしょう。

 これ、実は、「音五七五」という投稿コーナーのための説明。水のあぶくが浮き上がってくるようなサウンドを聴きながら、海底の遺跡でここでは表現できないようなものを見つけてしまったという内容の投稿があって、この「お言葉」があり、その情景を「ちゃんと想像できましたか?」という流れだったのです。

 あまりにも真実を射ぬいたお言葉だったので、ここに記録し、共有してみました。

 教訓としては、iPodの音質が悪いって文句言うやつは想像力が足りんのだ、ということ(うそです)。

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