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南方熊楠の南方曼荼羅をベースに、クランボルツ教授の「計画された偶然性」理論と、スティーブジョブスの「点と点をつなぐ」から考える「偶然」2

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昨日の続き。
 
「計画された偶然性」とは、スタンフォード大学教育学部の教授であるジョン・クランボルツ氏が1999年に提唱した理論。副題は”予期せぬキャリアの機会を構築する” 。キャリア形成という範囲に絞って考えられた偶然に関する理論です。
 
簡単にいうと、成功者は偶然の出会いや出来事を受け身的に待つのではなく、そのような出来事が多く起こるように自ら積極的に働きかけ、意図的、計画的に行動しているという理論。クランボルツ教授は5つの心構えを持つことで、計画された偶然を起こす確率を高めると提唱しています。その5つとは・・・
 
1、好奇心をもつ
2、粘り強さをもち困難があっても投げ出さない
3、目標や計画にこだわらず柔軟でいる
4、楽観的になる
5、リスクをとる
 
論文全文はこちらから読めます。(日本語だと「偶然をチャンスに変える生き方」諸富祥彦著 の中に紹介されています)
 
これは、南方熊楠の「縁の論理」をベースにした3つの考えのの3の「途中で出会う縁」を生み出す可能性を高めるという考えだと思います。
 
1、因を増やす=たくさんのアクションをとる
2、因を狙った果に結びつける=狙った結果を出す
3、途中で出会った「縁」を縁で終わらせず、「起」に変える。←ココ
 
何かの本で読んだことあるのは、「チャンスを得るために、1月にスイスのダボスのホテルで朝食をとるべし!」という話。なぜなら、毎年1月にダボス会議が開かれており、ホテルで一人で朝食をとっているビジネスマン&ビジネスウーマンは世界のリーダーである可能性が高いとのこと。そこで、リラックスした状態で仲良くなることで何らかのチャンスにつながる、という話でした。
 
これは、南方熊楠の考えをベースにすると、「縁」と出会う可能性を意図的に高めるために、「因」を起こすやり方と言えるのではないでしょうか。
 
こういった「キャリア」の範囲というように、ある程度絞った範囲であれば、3の途中で出会う縁のポテンシャルを高めることは出来るのかもしれません。
 
明日はスティーブジョブスの点と点をつなぐ話。
 
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