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DX着手企業は84%、DXの成果が出ている企業は75.4%、「全社変革期」へ

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電通デジタルは2023年4月5日、「日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度)」の調査結果を公表しました。

新型コロナウイルス感染症や戦争による地政学リスクなどによって、企業をとりまく環境が不安定さを増す中、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)が新たな局面を迎えつつあるとしています。

まずは、DXの取り組み状況です。DXに着手している企業は84%、2021年から3%増加しています。

84%の内訳では、完了済みは12%、複数の領域で取組中が42%となっています。

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DXの取り組み状況
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度) 2023.4

次にDXを推進する上での障壁です。DXを推進する上での障壁は全体的に減少傾向。コロナ禍を経て、DX推進環境が整ってきた状況。'既存事業の壁'も低下しています。

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DXを推進する上での障壁
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度) 2023.4

DXの成果度合いをみてみたいと思います。DXの成果が出ている企業は75.4%、2021年から5.5%増となっています。

DXの成果創出領域は、「業務プロセス/業務システムの改善」といった従来からの改善領域に加え、「部門間連携の強化」「デジタル戦略に即した組織開発・再編成」「イノベーション文化の醸成や推進」「デジタルスキルを向上させるための人材開発・教育・採用」など、組織/企業文化/人材といった基盤領域の伸びが高くなっています。

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DXの成果度合い
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度) 2023.4

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成果の出ている領域(2020年からの伸び率が高い領域上位5位)
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度) 2023.4

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成果の出ている領域(成果が出ている企業、出ていない企業での比較)
出典:電通デジタル 日本における企業のデジタルトランスフォーメーション調査(2022年度) 2023.4

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