未来社会における量子技術によって創出される価値と量子技術活用イメージ
内閣府は2022年4月22日、「統合イノベーション戦略推進会議(第11回)」を開催しました。
この中から、量子未来社会ビジョンについて、とりあげたいと思います。
「量子技術イノベーション戦略」策定以降、量子コンピュータの国際競争が激化するとともに、コロナ禍によるDXの急速な進展、カーボンニュートラルなど急激に変化する社会経済の環境に対して量子技術の役割が増大しています。
量子技術は経済安全保障上でも極めて重要な技術であり、高度な技術の自国保有や人材育成が重要であるとしています。
このような環境変化等を踏まえ、有志国との連携も念頭に置きつつ、国際競争力を確保するとともに、生産性革命など産業の成長機会の創出やカーボンニュートラル等の社会課題の解決のために量子技術を活用し、社会全体のトランスフォーメーションを実現していくため、量子技術により目指すべき未来社会ビジョンやその実現に向けた戦略を策定しています。
本ビジョンの3つの基本的考え方は、
- 量子技術を社会経済システム全体に取り込み、従来型(古典)技術システムとの融合により(ハイブリッド)、我が国の産業の成長機会の創出・社会課題の解決
- 最先端の量子技術の利活用促進(量子コンピュータ・通信等のテストベッド整備等)
- 量子技術を活用した新産業/スタートアップ企業の創出・活性化
をあげています。
未来社会における量子技術によって創出される価値(量子技術活用イメージ)は以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
量子技術の具体的な活用イメージでは、広告戦略やスマートファクトリのユースケースをあげています。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
また、金融や交通・物流でのユースケースは以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
電気自動車(EV)用バッテリーや次世代環境材料開発のユースケースは以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
スマートグリッドや総合的なセキュリティのユースケースは以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
ブレインマシンインタフェイス(BMI)やがんや認知症の早期診断・治療 のユースケースは以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22
そして、防災・減災対応やユニークなソリューションのユースケースは以下のとおりです。
出典:統合イノベーション戦略推進会議(第11回) 2022.4.22