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海外記事、ブログ、記事にならない情報について、ITmedia エンタープライズ海外記事担当から一言

Instagramの利用規約改定 「投票しないのがいけないんでしょ」と言われたみたい

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最初、Instagramの公式ブログを読んで、プライバシーポリシーの変更点だけ新旧ドキュメントのdiffをとってまとめた記事にしたんです。「Facebookとユーザー情報を共有するとこが変わっただけで、コンテンツの所有権や誰がコンテンツを表示できるかについてはなんも変えてないからね」っていうのを鵜呑みにして。

公式ブログに書いてあることはうそじゃないです。でも、利用規約に今までは「写真とかいいねとかを“a business(これが何をさすのか定義が書いてないみたいなんですけど)”に売って、a businessがそれを広告に使うかもしれないけどいいよね」とか「これは広告ですって明示しないで広告を表示するかもしれないけど文句ないよね」とかは書いてなかった(書いてなかっただけでやってたかどうかは不明)。

そんな大きな変更について公式ブログに書かないのは、うそじゃないけど、ずるくないかな?

そんなわけで、ちょっと記事をアップデートしたんですが、記事で紹介したこと以外にもいろいろ変更点があります。NYTのコラムが(ちょっとあおり気味ですが)ちゃんとまとめてくれています(さすが)。

Instagramは1月16日に新しい規約を施行するので、それまでにユーザーが激しく反対したりすれば条項が変わる可能性はあります。

でも、Facebookが実施した全ユーザー投票の投票率が30%に満たなかった時点で、ユーザーはこうなることを含めてFacebookがやることを承認したことになります。

これは何かに似ている。。。そう、今回の選挙にちょっと似てる。新政権が消費税をアップしようが憲法を改定しようが自衛隊を国防軍にしようが国民が選んだ結果でしょ、と(ついでに東京都民はオリンピック招致したいんですね、とか)。Instagramに対しても、新政権に対しても、もう何も反対意見が言えないわけではないですが、大変になるよなぁ。

利用規約もマニフェストもわざとじゃないかと思うほど分かりにくい(特に都合の悪いことを分かりにくくしておく技術といったらすごい)ものですが、自分を守るためにはちゃんと読んで理解して危なければ意見をいわないとまずいよなぁとあらためて思った冬の午後でした。

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