アップルの新会長、アーサー(アート)・レビンソンはどんな人?
それが、ネットで検索してもあまりエピソードが拾えないんです。ずーっとGenentechにいるし、ドクターをとった学究肌の人みたいで、論文もいっぱい書いてるんですが、ビジネスマンっぽくないのかも。会長就任発表から半日たったいまもまだアップルのページにバイオグラフィも出てないし。
すくなくとも、アップルに復帰したジョブズが自分で指名した取締役なので、ジョブズ派であることは確かです。
そこで、Kindle版「スティーブ・ジョブズ」で「Levinson」を検索した結果をリストアップしてみました(こういうとき電子書籍は便利です)。その幾つかをご紹介。
・ジョブズ氏が「Think Different」キャンペーンを打ち出したときに「ぽりぽり頭をかきながら、これはないだろうと思いました」そうです。
・2003年にがんの告知を受けたジョブズが直接電話をした相手の1人。プリンストン大学で生化学の博士号をとり、がんセンターのコンサルタントも務めるがんの専門家で、Genentechもがん治療薬の大手です。電話を受けたレビンソンはすぐにジョブズ宅に駆け付け、いろいろアドバイスしたそうです。
・自然療法に頼ろうとするジョブズを毎日のように説得し、友情にひびが入りそうになったこともあったそうです。
・iPhoneでサードパーティー製アプリを受け入れるようジョブズを説得した1人でもあります。「数回は電話して、アプリの可能性を訴えました」
ふーむ。「Think Different」にぴんとこなかったというのが残念ですが、友達思いで冷静で、あんまりぎとぎとしてなさそうな感じです。
ジョブズ亡きあと、当面は遺志を継いだ数人の幹部のグループ経営みたいな形でいくようなので、こういう人がNon-Executive(執務執行はしない)会長というのはいいことなのでしょう。
画像検索結果↓。うん。とっても研究者っぽい。