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映画の録画制限を求める映画業界

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 米連邦通信委員会がMPAA(全米映画協会)からの要請で、映画のDVR(デジタルビデオレコーダー)への録画制限について検討しています。

 Ars Technicaによると、映画業界はDVDリリース前に放送されたHD映画を消費者が録画できないようにしたい考え。FCCはデジタルストリームにコピー制限などのコードを加えることを制限していますが、業界はこの制限を緩和させようとしています。

 米国では、映画は劇場公開後されたあと、60日後に旅客機やホテルでの上映が始まり、120日後にDVD販売とインターネットダウンロードが始まり、それからビデオオンデマンドとペイパービュー、CATVのプレミアムチャンネル、最後にCATVの基本チャンネルと無料テレビ放送、というふうにマルチチャンネル展開が進んでいきます。

 MPAAはDVDリリース前にマルチチャンネル展開をする代わりに、DVDが出るまでは放送した映画の録画を制限したいと望んでいます。映画のマルチチャンネル展開を早めれば、デジタル放送対応テレビの購入を促進するとMPAAは主張しています。しかしFCCの文書には、「デジタルテレビや関連機器がフルに働かずに消費者が失望すれば、デジタル放送移行に悪影響を及ぼすかもしれない」との意見も。

 MPAAの提案は、現在パブリックコメント受付の段階です。録画されるとDVDが売れなくなるとの懸念からなのでしょうが、制限をかけて消費者の反発を招くよりも、早くDVDを出すとか、魅力的な特典をつけるとか前向きな対策をした方がいいのではないかなあという気がします。

 以上、広瀬でした。

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