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今年一番のがっかりはVista

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 今年のまとめ記事が増えてきましたが、週末にはPC Worldに「The 15 Biggest Tech Disappointments of 2007」が載りました。米国のテクノロジー世界で最もがっかりしたもののトップ15を挙げた記事です。

 1位はWindows Vista。ハード要件が高い割に遅いとか、互換性の問題などが挙げられています。

 2位は次世代DVD戦争。記者からは「もう十分だ」とのコメントが。

 3位はプライバシー問題で一騒動起きたFacebook Beacon

 4位はGoogleに大きく水をあけられているYahoo!。記者のコメントはなかなか辛らつで、同社が中国人ジャーナリストの逮捕に関与したことを指し、「Yahoo!がナンバーワンと主張できる分野が1つある。政治犯を作り出すことだ」。

 5位は意外にもiPhone。AT&Tの契約の縛りや早すぎた値下げがその理由のようです。

 6位は帯域規制で非難されたブロードバンド業界。

 7位はIP電話。市場リーダーVonageへの特許訴訟が相次いだり、中堅ベンダーが突然撤退して顧客が取り残されたり、といったことが挙げられています。

 8位はMac OS X「Leopard」。ワイヤレス接続の問題や脆弱性が指摘されています。

 9位はOffice 2007。リボンなどの新しいインタフェースが混乱ともたらしたことなどが理由。

 10位は携帯キャリア。革新的な端末が出てきているのに、キャリアの通信品質はまだまだ、とのこと。

 11位はZune。記者はフラッシュメモリ版の投入は評価していますが、独自DRMや楽曲共有機能の制限にダメだし。

 12位はインターネットセキュリティ。「インターネットセキュリティ」は、「ビジネスインテリジェンス」「議会の倫理」「Microsoft Workd」と同様に「矛盾した表現」だと言われちゃってます。

 13位はSNS。「友達とつながるのも、写真を共有するのもクールだけど、全部2006年のことだ。何か新しいものはあっただろうか?」

 14位は採算が取れず見直しが進んでいる自治体無線LAN。

 15位はAmazonの映画ダウンロードサービス「Unbox」。インタフェースや検索機能のまずさが指摘されています。

 なるほどと思うものもあれば、意外なものもあり。この「がっかり」が来年には改善されるといいのですが。

 以上、広瀬でした。

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