ショッピング電子決済が過半に達した英国はビットコイン類似通貨検討か

社会

» 2015/05/22

　英国の消費者は　既に買い物で電子決済が過半を占めている・・・・

シテイバンクはここに提言する　「英国政府はビットコインのようなデジタルカレンシーを発行し、物理通貨を廃止すべきだ！！」

いえ英国財務省が・・・・ＲＦＩを配ったもので・・・汗）

ＲＦＩ　とは・・・

Treasury's call for information on digital currency,

　＜出所　シティバンク＞

　2014年英国の買い物決済は、物理的な紙幣やコインよりもキャッシュレス支払いが過半に達したそうです。（政府支払会議、Payments Councilデータ）これは史上初めての事であり、今後10年間で物理的通貨による決済割合は更に30％下がる予測です。明らかに買い物客がキャッシュレス支払いを選好しはじめていますが、多くの企業もこの傾向＝電子決済を歓迎しています。約4.4％の消費者は現金なんか滅多に使わないと答えています。

その結果、ビットコイン類似通貨のCoinbase（英国スタートアップ企業）などに投資が流れ込んでいます。

そうした中、英国財務省はビットコインのようなデジタル通貨に関する「リクエストフォー・インフォメーション」要請を多くの金融機関などに出しています。英国政府はデジタル通貨を本気で検討すると言う事なのでしょうか。

それに対して金融のシティグループが英国政府に政府の責任で英国はビットコイン類似通貨、デジタルカレンシーを作るべきだと返答し、注目を集めています。財務省からの「リクエストフォー・インフォメーション」要請は2014年の年末に行われました。政府によるデジタル通貨の創設に関しては対して英国のデジタル通貨協会（UK Digital Currency Association (UKDCA)）も前向きだそうです。これから様々な検討がなされるのでしょう。

■ 歴史の必然、長期戦略に強い英国

昔筆者も80年代の英国で働いていましたが、その時にはインターネットの露払いともいうべきビデオテックスのプレステルが金融の町シティなどで大流行でした。英国から欧州へのホリデー旅行などにプレステルで予約を入れたものです。英国の特徴は歴史の必然、長期戦略に非常に強い点でしょう。今回の買い物に占める物理通貨の割合が半分を切ったところで日常につかえる電子通貨を政府が発行することを検討すると言うのは卓見でしよう。（新通貨が出来たとして名前は電子ポンドとかUKユーロとかモンデックスとか想像するだけでとっても面白いですが）

まあ日本の場合、苦手の先を見る戦略は「黒船による外圧利用」と言う後追い戦略で対処すればよいのでしょうが。