グーグルのアップルペイ対抗策は成功するか
アップルペイは大成功 日の出の勢いです・・・・
<出所:ロイター>
負け組なのかああ・・・とグーグルウオレット
<出所:テッククランチ >
同じ負け組同志 一緒になるかなああ と通信キャリア3社の連合
<出所 エンガジェット>
駄目だよ アアンドロイドにも対応すると言う以外メリット無いじゃん・・
とサムスン はループペイ買収
<出所 http://www.afterdawn.com/ >
アップルペイの評判が良く明らかにモバイル決済の時代を切り開いているのでグーグルが焦っています。これまで対立していた通信キャリア連合によるライバルサービスの「ソフトカード(旧ISIS)」の買収交渉まで行っていると報道されています。グーグルウオレットは復活するでしょうか?一つの答えは2015年5月のグーグルI/Oまでに出そうです。なおソフトカードは米国通信キャリアのAT&T、ベライゾン、T-モバイルの連合が立ち上げたサービスです。
■ 復習 「日本のお財布携帯」との相違点
国内では「日本のお財布携帯」と何が異なるのかと様々な物議を醸しだしたグーグルウオレットです。両者の違いはお財布携帯が「モバイルフォンの中に「モノ」として電子マネーを持っている」のに対してグーグルウオレットは口座間でお金の数字(クレジットカードやデビットカードのシミュレーションによる)がクラウドサービス側で移動する「サービス支配論理」に基づいた仕組みです。お財布携帯の「モノ支配論理」かグーグルウオレットやアップルペイ、ソフトカードによる「サービス支配論理」かと言う相違点があります。
■ グーグルウオレットを阻止した米国通信キャリア
さて2011年ごろグーグルがNFCを活用したグーグルウオレットを発表した時、米国通信キャリアは「自分たちもスマートフォン決済の仕組みISISを計画中」と言う理由でグーグルウオレットへの協力を断り、ベライゾンワイアレスなどはグーグルウオレットを阻止までしました。これでグーグルウオレットは暗礁に乗り上げました。
■ ISISの名称変更
その後中東のイスラム国と略称が同じため「ISIS」は「ソフトカード」に名称を変更しました。これは結構、話題になりました。しかしそれで「ソフトカード」や「グーグルウオレット」が普及することはありませんでした。
■ アップルペイの流行
昨年9月からサービスが開始されたアップルペイは大流行であっという間に金融業界の大部分と小売業界の有力企業を取り込みました。その結果、グーグルウオレットとソフトカードと言う負け組同志、さえない同志の連合が現実的となったわけです。
■ ソフトカード(旧ISIS)」の買収交渉はグーグルI/Oまでに決着か?
さてアップルペイは通信キャリアに一セントの手数料も落としません。その結果、通信キャリアはアップルペイの成功に苛立っています。そこでグーグルがソフトカードの買収と引き換えに決済手数料の一部提供を申し出ているとみられており、グーグルによるソフトカードの買収、グーグルウオレットとの統合の多能性は高いです。
■ サムスンのループペイ買収の方が現実的か?
面白いのはサムスン電子が買収を発表したループペイです。ループペイは、独自の磁気伝送技術でモバイルウォレットを展開している新興企業です。 このサービスはNFC不要=従ってお店側の端末買い替えが不要のスマートフォン決済サービスです。スマートフォンをクレジットカードに見立ててお店の端末側で電磁波を出してスマートフォンのクレジットカード情報をあたかもクレジットカードのように読み取ります。丁度、パスモやスイカのイメージです。そうなればお店側はNFC用の決済端末に買い替える必要がありません。恐らくこのサムスンのループペイの方がアップルペイには脅威かもしれません。
面白いですね。
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