スマート革命とメッセンジャーサービス、まるでWBCのアジア予選、LINE、Wechat、カカオトークのアジア(インドネシア、ベトナム、マレーシアなど)での競り合い!!
<序文>
「Facebook Home」がほぼ予想通り発表され、ニュースフィードとメッセンジャーサービスが常に立ち上がっている開始画面が注目されています。フェースブックフォンとしてはHTC Firstが米国AT&Tから4月12日に発売されます。これはメッセージサービスのPathやWhatsappなどを参考にしたのだろうと報じされています。
以下の動画は是非、見てください。
Facebook Home (動画)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=Lep_DSmSRwE
さてフェースブックフォンの記者発表の通知以来、欧米のビジネス系やテック系のブログは、「何ゆえフェースブックホンが必要なのか?」「フェースブックは何を恐れているのか」と言う記事が盛んに出ています。その結論は「スマート革命と言う隕石の結果、新たに育ち始めたメッセンジャーサービスの脅威に対する危機感」と言うことであり、それに関するさまざまな記事が出て、新しいソーシャルメディアの主人公の姿が露になりました。
欧米ではWhatsapp(2.5億人)やインスタグラム(1億人)、タンゴ(1億人)、Kik(四千万人)などが注目されていますが、日本と韓国との連合ともいうべきLINEがWBCにおいて世界制覇するにはまず、アジア予選に勝ち残らないと注目されません。
アジアに目を移すとまるでWBCのアジア予選のような競り合いが始まっています。インドネシアやマレーシア、台湾、ベトナムと日、中、韓のサービスチャンピオンの間の争いが激化しています。中国発は微博を蹴散らし始めているテンセントのWechat(微信)、韓国発のカカオトーク、日本発のLINE(日韓連合)の競り合いです。(無論、各地には各サービスの元になったと思われるWhatsappが一定普及しています)
それも舞台は旧メディアのテレビCMによる競争と言う点が面白いです。
★★「Facebook Home」発表、12日からダウンロード開始……噂の“Facebook Phone”「HTC First」も
★★ Tencent(騰訊)のWeChatがマレーシアで100万人のユーザを獲得
★★韓国のメッセージアプリKakaoTalkはベトナムでユーザ数100万人を獲得し、ほぼLINEと同数に
★★ 中国発メッセージアプリWeChatのインドネシアでのダウンロード数は、初のTV広告放映以来3000%アップ
★★ TV Ads Are A Surprising But Important Part of Line & WeChat’s Indonesian Marketing Strategy
べトナムでLINEと競り合うカカオトーク
ベトナムではテレビCMを投入!!
<出所: .startup-dating>
台湾のLINE
<出所:www.icr.co.jp>
インドネシアでLINEと戦うWechat
<出所:startup-dating.com>
<インドネシア>
インドネシアではLINEと中国のWechatが昨年来、激烈な競争をしており、今ではテレビCM合戦の様相を呈しています。WechatはテレビCMのお陰で一日9万人の参加者が増えており、トップに立ったと述べています。両社を追うカカオトークはまだテレビCMを実施していません。インドネシアはインターネットの普及率が2割程度なので、これから従来の携帯電話がスマートフォンにより置き代わり、インターネットに接続される動きの中で、その前哨戦ともいうべきメッセンジャーサービスの戦いが始まっています。
中国のWechatはシンガポール、マレーシア、インドネシアを北欧のスカンジナビアのような「一つの統一した地域」と見ており、シンガポール、マレーシアを制してインドネシアに来て、LINEに邪魔され怒っています。
Wechatの動きには何かジンギスカンの世界征服のイメージがありますが。
<ベトナム>
面白い事にベトナムは中国とあまり仲が良くない国柄ですから、LINEとカカオトークがそれぞれ百万人の参加者を得て競り合っています。LINEはここでもテレビCMを流しています。
<マレーシア、タイ、台湾>
タイと台湾はLINEが制していますが、マレーシアはWechatです。台湾ではWechatの巻き返しが注目点です。
<次は北米決戦へ>
LINEはスペインから南米を攻めていますが、グローバルに認められる為にはやはりサンフランシスコならぬ北米のWBC二次予選でWhatsapp、Kik、Pathやタンゴ、更には写真のインスタグラムなどに競り勝つ必要があります。まだLINEのWBCでの勝利には時間がかかりそうですが、勝負はここ1-2年でつくのではないかと思われます。果たして予選に勝ち残ってフェースブックとチャンピオンリーグを戦うのはどのサービスでしょうか?