スマート革命と黒船、ブラックベリー10も悲しい日本パッシング!!
<序文>
折角、アベノミクスの呪文が有効に働いて、円安、株高のお陰で企業収益が回復し、経済成長が期待され始めている中、カナダのブラックベリーが新型のブラックベリー10を日本では出さないと言う悲しいニュースが日経から報道されました。米国の各テックブログは、早速、その確認をブラッブベリーに求め、カナダのブラックベリー本社もその事実を確認しています。
日本語対応などのコストが収益に見合わないと判断した為です。
またしても日本を変えてくれる黒船が日本パッシングです。
★★BlackBerry、日本でのBB10端末発売中止を正式決定
★★ BlackBerry、日本市場からの撤退を認める--「BlackBerry 10」端末は国内で発売せず -
CNET Japan
<5%から0.3%への市場占有率の衰退>
ブラクベリーは嘗てNTTドコモから販売されていましたが、新しいiPhoneやアンドロイドフォーンに押され、市場占有率が次第に低下していました。従がってビジネス面からみれば、新機種の販売撤退はやむ追えない面もあります。今後国内のオペレーションは既存販売機種への保守やサービスに特化するそうです。
BlackBerry® BoldTM 9700 NTTドコモ
<残念なブラックベリー10の日本パッシング>
さてWindows8の発表以来、パソコン、スマートデバイス入り乱れてプラットフォームOSの行方が混とんとなり始めました。そしてNTTドコモも一枚かんでいるテイゼンやファイアーフォックスのファイアーフォックスOSの登場、クロームブックの動きなどプラットフォームOSの多様性の動きが注目され始めています。そうした中マイクロソフトのサーフェスやWindowsPhone8の登場なども日本パッシングでした。また世界10カ国で販売されているグーグルテレビですら日本では販売されていません。
一人一台のパソコンから一人が2015年には7台のスマートデバイス(ベライゾンの予測)を時と場所によって使い分けるスマート革命の時代の訪れの中で各国では大きな変化が始まっています。
そうした中、ブラックベリー10が国内で販売されないと言うことは、日本自身が多様な動き、多様な変化の刺激を受けない事態となります。それは一体、どういった影響が考えられるのでしょうか。
徳川幕府末期の末期に開港により港が開かれ、日本は清国や高麗(韓国)よりも早く一種の市民革命である明治維新を成し遂げ、アジアで唯一工業社会に移行しました。
しかしブラックベリー10やサーフェスのような黒船が日本を素通りすると言うことは、開港が遅れ、日本の転換が大きく遅れる地政学的リスクが出てきます。
明治維新に見られるように大きな変化の時代には、必ず勝ち負けが付きものです。もし日本が平成維新=新しい産業革命に大きく後れをとれば、それこそ一部の経済学者が唱えている成熟経済と衰退=嘗てのスペイン、ポルトガル、清国の道が待っています。
韓国が150年前に日本だけが明治維新を実行し、韓国がそれに乗り遅れた屈辱を二度と繰り返さないと言っているのを聞くにつけ、ブラックベリー10のような日本パッシングの問題は、軽視できないでしょう。
とっても心配です。