スマート革命とウエアラブル、アップルがiGlassではなくiWatchを開発する訳!!
<序文>
米国のニューヨークタイムス紙のブログがアップルのスマートウオッチである仮称iWatchのスクープ記事(非公式情報)を取り上げた為、テック関係のブログが再注目しています。昨年の末頃からアップルのスマートウオッチの噂は出ていました。
この動きをスマートウオッチに限定してみるか、ウエアラブルデバイス(スマートデバイスの派生形)として見るかの二つの見方がありますが、ニューヨークタイムスの続報ではウエアラブルデバイスの視点から、iWatchを評価しています。
問題の立て方は「アップルは何故iGlassの代わりにiWatchを開発するのか」と言う視点です。確かにウエアラブルデバイスとしてグーグルグラスを開発しているグーグルの広い大きな未来志向とは異なります。
果たしてウエアラブルデバイスに関するアップルの戦略的意図は何処にあるのでしょうか?
Mr. Cook is clearly interested in wearables. In the past he has been seen wearing a Nike FuelBand, which tracks a user’s daily exertion. The FuelBand data is shared wirelessly with an iPhone app.
★★Why Apple Is Working on an iWatch and Not iGlasses
★★ Disruptions: Where Apple and Dick Tracy May Converge
★★Apple iWatch rumors get wound up again
★★ 米アップル、「iWatch」を開発中
<出所:様々なグーグル検索が示す想像図の一部>
<iWatchは歪曲ガラスとスマートホンの衛星デバイス>
各種の記事を合わせればiWatchは歪曲ガラスとスマートホンを基地局としてブルートウスで時刻を渡したり、逆に健康状況や走行距離を呟くiPhoneの衛星デバイスと言うことが明確です。同様のアプローチのスマートウオッチは既にソニーから出ており、キックスターターを有名にしたペブルウオッチも発売されています。
一方グーグルはウエアラブルデバイスとしてグーグルグラスの開発と商品化を進めています。
両社の争いはいわば「ウエアラブルデバイス論争」と言うことになります。
またニューヨークタイムス紙は「10年後にはiGlassも出るだろう」と述べています。
<アップルは未来志向の会社ではなく、現実志向の会社>
グーグルの特徴は無人運転の車を走らせたり、アフリカやアジアの発展途上国にフリーゾーン(通信料無料)を提供してモバイルインターネットを促進するなど、極めて大きな構想に基づく未来志向の会社です。エリック・シュミット現会長が北朝鮮を訪問したのもその一環です。
一方アップルは実験室段階では、様々な実験はしていますが、対外的には決して未来を語る企業ではありません。むしろ、天の時を待ち、エコシステムが充実した処で「現実的な製品アイデアを提示する」企業です。
ニューヨークタイムス紙は、このアップルの視点をiMacのトラックパッドに見ています。アップルはマイクロソフトと異なり、パソコンにはタッチやマルチタッチ操作を取り入れないでトラックパッドの改良版で対処しました。その方が現実的だと考えたわけです。(最初はボタンが付いていましたが、最新のiMacのトラックパッドにはボタンは付いていません。)
それとウエアラブルデバイスへのアプローチもそれと同じだと言う訳です。い「きなりのiGlassへのアプローチは、ギャップが有り過ぎて一部の生活者が怖がるかもしれない」と記事は語っており、既にナイキ出しているリストバンドやペブルウオッチの方がスマートフォンやタブレットからの派生形のウエアラブルデバイスとして「生活者のスムースな移行が図れて現実的だ」と言う訳です。
このアップルの視点はアップルテレビにも影響すると思われる為、iWatchは俄然、注目を集めています。
面白いですね。