スマート革命と市場、アップル=BMW説は正しいか!!?
<序文>
筆者は毎朝、小田急線での通勤中にアンドロイドのスマートホンアプリの「パルス」(ネット関連の出来事を集めたサービス)を読んでおり、インターネット関連の出来事を大雑把に把握します。大抵、殆どの記事の見出しには目を通しますが、たまに面白い記事があれば、その記事を何度も読んでいる内に降車駅についてしまいます。今日は最近のアップルの動きに関する記事=「アップル=BMW説」(Readwriteweb)があったのでそれを読み返している内に時間が過ぎてしまいました。
さて「アップル=BMW説」は正しいのでしょうか?アップルはプラステイックカバーの安いiPhoneにより大衆車を開発出来るのでしょうか?
★★ Will Samsung Replace Apple As Innovator-In-Chief?
★★The Data Doesn't Lie: iOS Apps Are Better Than Android
<出所:readwriteweb>
<言い得て妙な「アップル=BMW説」>
記事にある通り確かにアップルはスマートフォンを発明した訳でもなければ、タブレットのアイデアを最初に思いついた訳でもありません。しかしそれを磨きあげて人も羨む洗練された高級なスマートフォンやタブレットを作り上げたと言う見方を記事は述べています。他の関連記事はどちらも80万本のアプリがあるけれどiOSのアプリの品質はアンドロイドより上だと述べています。
確かにBMWの特徴は「非常に洗練された、人々に憧れを与える製品だが決して大衆には使われない」と言う点にあります。またBMWに乗っていればリッチな気分を味わえ、大衆車に乗っている人々がプアーマンに見えます。
それと同じでアップルの値の張るスマートフォンなどを使っていると「自分達は洗練されたクリエーティブ・クラスなんだ」と思い込む事が出来ます。アブラハムマズローの欲求階層説で言えば「自尊の欲求や承認欲求、自己表現欲求」を満たす事が出来ると言う訳です。一方アップルのユーザーから見れば「アンドロイドを使っている人々はプアーな連中」と言う気分を味わえます。(アンドロイド派は全くそんなこと考えていないでしょうが)
筆者はこの見方は言い得て妙だと思っています。アップルのユーザー層=上澄み説ですね。(Apple is highly profitable BMW-like brand)
確かにこれは故スチーブ・:ジョブズ氏が好みそうなアプローチ法です。
<アップルに大衆車を作れるのか?>
一方現在のCEOであるクックさんは、製品の人では無いため、あまりBMW的な製品への拘りがありません。その結果、最近ではiPadミニを作るなどトヨタのカローラやT型フォード的な大衆車を作り始めています。BMW的な製品よりも売り上げと利益の「数字」の方を評価しています。そうなればサムスンはトヨタやフォードと言った大衆車として稼いでいると言う記事の見方も面白いです。
従がってアップルの課題は「BMWを作りながら大衆車を同時に作れるのか」と言った点にあるのではないでしょうか。(安いiPhoneなど色々候補が挙がっているようです)
アップルのマジック=BMWのような憧れの提供と大衆に手が届く製品の両立は意外と難しいと考えられます