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プロモーション施策から営業マンまで、B2Bマーケティングの進化を考える

営業とマーケティングセクションのあいだに ②

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1週間空いてしまったのですが、タイトルが前回の続きになりました。

私のブログを社内のメンバーも結構見てくれておりまして・・・

「メンバーは評価や査定を気にしている・・」とか 

「社内も社外も営業とマーケを繋げられる人材が価値だ」とか

「この役割はNo1エースがやるべきだな」とか・・・

を書きましたら   

意図は無いですが捉え方が様々で数人から質問や背景を聞かれました。                              

ここでは、

“もちろん、繋ぐ役割の人材、というのは大事ですが、評価や指標設定も大事”

という事が言いたかったのですが。

その後、偶然ですがTwitter上でのやり取りでも、

営業とマーケティングセクションのあいだ の何か の話はよく出ていました。

先日私が挙げた以外のことを簡単にピックアップします。

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■日本には、[Sales&Marketing]という組織体系が少ない

(もしくは、全員がマーケティングもセールスもなく、売るしかない)

これには組織があれば溝が少ないのか、という気持ちはありますが、

マネジメントラインが同じになることは確かに良い事だと思います

■日本には、[CMO(チーフマーケティングオフィサー)]という役職・役割が少ない

こちらも、いれば良いのか、という考えはありますが、

指示系統の流れや全体のグランドデザインは描きやすくなると思います

■<マーケティング>という言葉の概念が様々

これはもちろん、何かの世界全国共通の提議がある訳ではないです。

ただ、同じチーム、上司と部下、違うセクション、自社と代理店、自社と顧客・・・

などの間でもこの、<マーケティング>という言葉から連想する行為や活動が

本当に様々だなあ、と痛感してますし、

これが、目的や実行施策や検証内容をすり合わせる際に非常に障壁になります。

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もちろん私は、課題感を洗い出すことが仕事ではないので、

日々こういったすれ違いや状況を解決できる方法は無いものか、

と考えていますが、                    

解決のカテゴリーとしては下記のような方法が挙げられるかと思います。

①方法論を整理する

施策を回す方法からセクション間のコミュニケーションなどなど

自社で実践して上手くいったケースの紹介や様々な会社の方法など、

例えばこうしたブログや営業提案などでアウトプットしている情報を活用する

②運用アウトソーシングする

弊社では出来ませんが、いっその事、

新規リードから営業の受注までのデータの整理や営業情報の入力や・・・

全てはお願い出来ないですが、出来る限り業務をアウトソーシングする

③ITツールの活用

これだけでは解決しないですが、①のような方法論と合わせ

SFAやコラボレイトツールやEAIなどをミニマムサイズから活用してみる

正直、完全な解決方法はない。

ただ少なくとも、「みんなでどうしたらいいか考えてみよう」と

議論しても解決はしないと思うので              

ある程度このようなカテゴリーごとに

ネックや課題の背景や要因を整理する必要はあるかな、と。

でも、やっぱりNo1エースがやるべきだな、営業とマーケを繋げる役割は。

(あっ、すみません。振り出しに戻ってしまいました)

少なくとも、

全てどこかで学んだ「4Pだ」「SWOTだ」の言って、

プランニングと施策をKPIやロジックで固めたマーケティングおたく や

「最後は営業の腕力で成果を出すのが流儀だ」と思っている、

少し前の時代にトップセールスになったバブルおじさん には

絶対にやらせてはいけません!

                                                                                       

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